[6年生]
テーマ発表会が迫ってまいりました。
今回、駄菓子屋という事業をやってきました。
『仕事』をしてきたのです。
そこで、今回は事業報告ということで、テーマ発表会は『株主総会』を行うことになりました。
そのことをみんなに伝えました。
「株主総会って聞いたことはあるよ」
「どういうことを言わなければいけないんだろう?」
調べてみると、グラフなどが多くカラフルで
実際のプレゼンを考えるために、営業においてやってきたことや考えてきたことを出していきました。
「仕入れは工夫したよね」
「袋売りが売れたことは、」
「総仕入れ値は?」
「どれだけ人が通るかを調べた」
今までやってきたことが多く出てきました。
イメージマップに描いていくと、いろいろ自分たちがやってきた軌跡が改めて分かりました。
今回はプレゼンテーションは、パワーポイントを使うことにしました。
スクリーンで大きく映して、説明を加えていきます。
「見たことあるよ」
「ごちゃごちゃしていると、見づらいよね」
どこかで見たことあるようで子どもはよく知っています。
「伝えることを絞っていこう!」
『ワンシートにワンメッセージ』ということがプレゼンテーションの基本になります。
たくさん意見が出てきたことから、絞っていくことにしました。
そこで「自分たちのお店で自信を持って、アピールできるウリってなんだったかな?」
と問うと、
途中、営業の業績が悪化してきたときに、考えて行動した「袋売り、出張販売」が思い浮かびました。
このようにイメージマップに最も伝えていきたいことをピックアップし、色をつけていきました。
そこから、考えを整理するために、書いた項目のつながりを考えました。
そうすると、自然にストーリーになっていきました。
「アイスが溶けたり、ガムを落としてしまったことがつながっているのは・・・」
「そこから経費のことを考えていった」
「テーブルクロスをダメにしてしまったのも経費だね」
「調査したことと違って、小中学生が意外と来客が少なかった」
「そうそう、ターゲットが変わっていったね」
「あと、雨だとアイスも売れないし、お客さんも減ったから、袋売りに繋がっていったね」
自分たちが経験して試行錯誤してきたことは、感心するほど子どもたちの記憶に残っていました。
そこから自然と株主総会のプレゼンテーションの話しになっていきました。
みんなで分担して、一枚一枚のイメージを作り、その紙を並べ見て、足りないところはないか?変わりづらいところはないか?並べ替えた方が良いのではないかと推敲をひたすらに繰り返していきました。
残りは時間との戦いです。締め切りは待ってくれません。最後の最後、本番寸前まで、これでいいのかという練習は続いていきました。
いよいよ本番。今回は株主総会ということで、みんなフォーマルな服装で、ビシッとして臨みました。
大画面に自分たちのプレゼンテーションが、映し出され、話し出しました。
練習してきたように、ゆっくりと大きな声で、丁寧に話をしていきました。
次に質疑応答に移りました。
「今回は、前回経営した時より利益がおちたという事ですが、どのようなことが原因だったと思いますか?」
「株主総会では、利益分をどうするのかを報告するのですが、今回は報告がありませんが、どのように処分をするのですか?」
「自分たちの時給のことは考えてみたのでしょうか?」
さすがに株主総会といった感じで、厳しい意見が飛んできました。
子どもの学びに関して、真剣に刺激を与えようと言う気持ちが見えました。
しかし、自分たちの意見を根拠を持っていけたことはさすが6年生であったと感じました。
果たして、自分たちの事業に対する思いは、伝わったのでしょうか?
質疑応答も終わり、無事になんとか株主総会を終えることができました。
TK
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