いよいよ今週で駄菓子屋が閉店になります。
残りの営業は3日間になりました。
どうすれば、もっと売れるのか知恵を絞ります。
「小・中学生は、そんなにお客さんがこないねぇ」
「一番多く買っていっているのは親子連れだね」
「そういえば、近くの公園に親子連れの人達が大勢いたよ」
「そこに売りに出ればいいんじゃない?」
「そこまで出張していこう!」
「細かいのだと買いづらいから、ふくろに入れてまとめようよ」
「そうすると、量の多いものからいれていけば、在庫も整理できるぞ!こちらも得だ!」
「さらに買った人達にくじ引きもできるように、持っていこうよ」
「そうすれば、喜んでくれてきっと売れるよ」
さらに、
だんだんと商品数が少なくなってきているので残りの営業日程のことを考えて・・・
「商品が少なくなってさみしいね」
「もっと商品を入れたいけど日にちがあまりない。」
「今、入れて売れ残ると・・・」
そこで計算機を叩きます。
売れ残ると、それだけ利益が出ません。
しかし、買いたいと思うものがなかったら、その分利益が出るチャンスを逃すことになる。
データの分析から予想を立てます。
どうすればよいのか考えました。
その中から結局、この駄菓子屋で主力となっている売れ行き好調なものを、原価が安いので大量に買うことにしました。
その他の細かいものは、原価の高くはなってしまうけれど少量買える仕入先にて買うことにしました。
営業開始から、すぐに出張販売のにでかけました。
それは、早い時間の方が親子連れの人たちが公園にいることをリサーチして分かっていたからでした。
売り子の子たちがとても笑顔で帰ってきました。
「いっぱい買ってくれたよ」
「全部売り切った!」
「またこのお店にも来てくれるってさ」
出張売りは作戦大成功です。
このことによって売り上げものびていきました。
しかし、うまくいくことばかりではありません。
アクシデントもありました。
ある日、売り物を落としてしまい、汚してしまい売り物にできなくなりました。
さらに、1度アイスも溶かしてしまい、もう一度凍らせると形が崩れてしまいました。
固まったものの売り物になりません。
その分自分たちの損失になってしまいます。
「売り物にはできないな」
「でも、安くしてお客さんが納得してくれればいいんじゃない」
お客さんに説明をし、「味は一緒で安いからお得だ」
と思ってくれる人が買ってくれました。
アクシデントがあった際にもなんとか、その場の状況を挽回できないかと考えることも学習でした。
「やった売り切ったぞ!」
いろいろなことを乗り越えて、閉店予定の40分前にはすべての商品を売ることができました。
小さい店員たちは、満足した笑顔でとても充実感を感じていました。
さて、らいしゅうはいよいよテーマ発表会。
題して「仮想株主総会」ということで、
今回の経営のことについて報告します。
TK
※TCS2010年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。