テーマ「Thank you very 街」第三週。
「青梅街道調査隊」による調査を終え、集めた情報を整理しまとめる作業に入りました。
模造紙3枚を使った巨大白地図に、一軒一軒名前を書きこんでいきます。
300軒近くあるので、そう簡単なことではありません。
でも、子どもたちは懸命に取り組みます。
それと同時に、もうひとつのミッションが動き始めました。
街で何を見つけたか振り返ると、最初に考えた「住宅以外で街にあって私たちに必要なもの」で挙がったものがほとんどあったことに気付きます。
コンビニ・スーパー・ホテル・自転車屋・アイスクリーム屋・消防署・交番・病院……
たくさんの機能を持つものが、街のほんの一部を歩いただけでもこんなにあることを実感しました。
でも、その機能一つ一つがどんな働きをしているかは、街を歩いただけではわかりません。
「これらが、どんなお仕事をしているか詳しくわかる?例えば消防署は?」
「消防署は火を消してくれる。」
「それ以外にあるかな?」
「……」
「じゃあ、インタビューして調べてみよう!」
そこで出てきた次のミッションは、「見つけた街の機能が、どんなことをしているのか詳しく知ること」。
そのためにインタビューにくり出すことにしました。
まず、消防署へ!
と、その前に……。
調査隊で街を歩いている時、子どもたちは何度か突撃インタビューを行ってきました。
初めて会う人に質問することに慣れてきたものの、
ここで今一度、インタビューのやり方を確認して、
相手に失礼のないように、また元気よく質問できるようになろう!
ということで、
インタビューとは何か、インタビューする前の準備(下調べ、質問を考える、リハーサル)、
またインタビューする際に伝えること(名前、どうしてインタビューしたいのか、インタビューのお願い)、メモのとりかたを確認しました。
「消防車に水は何リットル入っているのか?」
「消防車のはしごの長さは何メートルあるのか?」
「火を使った訓練はしているのかな?」
などなど、幾つかの質問を用意して、いざ消防署へ出発!
消防署へ向かう途中、ある子は緊張していたようで、
「あーもう少しで着いちゃう……どうしよう。」
そう言っているうちに着いたのは、青梅街道沿いにある杉並消防署。
温かく迎えてくださり、中へ入ると、消防士の方々の訓練真っ最中でした。
訓練の様子を間近に見ながら、考えてきた質問をして分かったことをメモします。
訓練の合間には消防士の方々とお話しする時間もいただきました。
また、消防服などの道具や消防車・救急車などたくさんのものを見て触らせてもらいました。
子どもたちは、とっても興奮!
考えてきた質問以外にも、その場で浮かんだ疑問を尋ねられていたことに感心しました。
「です・ます」調でお話できていなかったことや、時々メモをし忘れていたことは今後の課題かな。
来週は、消防署インタビューを振り返り、次のインタビューに備えます。
また、青梅街道マップの作成も進めていきます。
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※TCS2010年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。