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東京の中心を歩く


「東京発見伝」いよいよ本格始動。

発見を求めて三人はいよいよ動き出しました。


地下鉄で東京駅へ一直線、地上に上がると天気は上々。

早速一人が、「あっ、工事中だ。」と

東京駅のレンガ造りの駅舎を覆った灰色のシートをカメラに収める。

もう一人の子は、天井のない二階建てバスを目ざとく見つけ

「スカイバスだ。ぼく乗ったことあるよ。」と

何であれ興味のあるものを発見し報告してくれる。

そんな二人の積極的な姿勢が頼もしく思える。

特に今日のカメラ担当は写真だけでなく、気がつくと

ボイスつき動画の撮影までこなしていた。

皇居の広々とした道を歩きながら、こちらの

「皇居ってどんなところか知ってる?」の問いが

「てんのうへいかが住んでる所だよ。」「へ~」と子供同士の会話に。

ホースキャンプへ行ってきたばかりの二人には、騎馬警官の姿は

強烈な印象とはならなかったようだが、馬運搬用警察車両に

一人の子が強い関心を寄せていた。

先週スクールで、「街中で誰かに質問する機会があればやってもらうかも。」

と事前に説明しておいた課題を実践へ。皇居の中のある門の前で

「この門はなんていう門ですか?」  「坂下門といいます。」

とインタビューにトライできました。

もう一人の子は、その後官庁街で挑戦することに。

皇居探索は、この日入場禁止の正門から桜田門で一旦終了。

ざっと『桜田門外の変』のはなしをして皇居をはなれる。
RIMG0071.jpg


すでに2時間近く歩き、疲れが少し出始めたのか口数が減る中

霞ヶ関の官庁街の探索へと移る。

まずは法務省。ここでインタビューにチャレンジ。

このレンガ造りを東京駅と思い込んでしまった子に

「このビルは何ていうか門のところの人に確かめてごらん?」

と課題を投げかける。

「ここは法務省といいます。建物は明治時代にできました。」

という返事とともにメッセージギャラリーのパンフレットも受け取り

少し自信を持てた様子。今後どのように成長してくれるのか。

カメラを担当する子には、東京高裁前でスピーカー片手に演説をする人が

かなり気になったようだが、ご本人に遠慮をしてか、写真を撮らなかった。

東京高裁の地下食堂でのランチを体験してから官庁街を徘徊しながら

首相官邸、国会議事堂へと向かう。

国会議事堂までは上り下りの坂道が続き、その上暑い陽ざしも加わり、

二人ともじわじわと疲労がたまりつつある。

しかし、そんな中それぞれ、

『右翼とおぼしき街宣車』と『6台ほど集結している警察車両』

に関心をよせていた。

なるほど、子供たちが興味を引かれるものは、当然

参議院・衆議院といったものではないなと納得しました。


思っていたより時間がかかり、予定していたいくつかの場所へ

足を運ぶことができず、途中で切り上げるかっこうとなりましたが、

二人は意外と満足げな表情でした。


スクールでのふりかえりでは、帰りがけに寄った

『江戸城本丸の跡』と『最高裁判所』など

他にも印象に残っているものがあると聞いて

驚くとともに、二人が改めて頼もしく見えました。



TY


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