来週から営業を開始、開店の準備ということで今週は忙しい1週間でした。
開店までにしなければいけないことをあげてみました。
「宣伝をしないと、みんな分からないよ」
「チラシを配ろう!」
「ポストに入れていけばいいんじゃないかな?」
「看板を作らないと・・・」
「値札をつけないとね」
「お金をどうにかしないと・・・」
「商品をどんなものにしようか?」
「どこで仕入れようか?」
様々なことがあがりました。
たくさんやるべきことがあります。
優先順位をつけて、決めていきました。
仕入れは安いところがよいということで、
調べていると・・・
近くに大手の卸問屋さんがあることが分かりました。
他とどれくらい値段が違うのかな?
「差をくらべてみないとわからない」
そう思ったらうごいてみる。
さっそくリサーチです。
リサーチした結果、他の店に比べて安いのですが、ここにも問題が・・・
早速、メールにて質問してみましたが、どうやら販売単位というものがあるようで、
細かいものになると大量に買わざるを得ないようです。
このことも考えていかなければなりません。
以前にリサーチをした一回目のことから、どのようなターゲットに絞っていくか考えていきます。
どんなお客さんをターゲットにしようか?
「買い物の帰りの人が多かったね。」
「小中学生は、そんなに多くなかったけど、お母さんがやっていたことを教えてくれるよ」
「最近暑いから、そういう時に、お母さんや学生に売れるものを考えれば・・・」
「そうだ。暑いからアイスを売ればいいんじゃない?」
「どういうアイスが売れるんだろうか?」
・・・
議論は白熱していきます。
次のには、もう一度、どのような人がどの時間帯に多いのかをリサーチし、このねらいいでよいのかの裏づけを取りました。
グラフにあらわしてみると、やはり小中・高校生が多く、子どもがいそうな40代の女性が多く通ったことが分かりました。
さらに、水曜日は、公立の学校が早く終わり、3時前にも多く子どもが通ることも分かりました。
「水曜だけ時間を早くして、営業しようよ!」
「開店まで時間がなくなるけど、前日になんとかしよう!」
お客さんはどんなお店だったら買っていくのだろうか?
やはり「自分たちのお店はどんな」
「珍しいと思ったものは、少しずつ買えるように、バラ売りにするとかは?」
「大きい袋のものをばら売りにする」
「袋詰めにしてもいいんじゃない?」
かくして、駄菓子屋の他店にまけずに、
お客さんの満足を得られるコンセプトは
『アイスが売っている』
『楽しいクジがあること』
『ほしいものだけ買えるバラ売り』
に決定!
次の日には、仕入先として検討している店に、足で調べました。
「アイスはこれがいいんじゃない?」
「これは、自分たちもおいしいと思っって、子どもたちも多いから売れるよ」
「どんな種類があるかチェックしよう!」
「値段も参考になるから」
「これはばら売りにしたらひとついくらで売れるかな?」
計算機を使って、どれくらい売るとどれくらいの儲けが出るのかを確かめていきます。
とりあえず、大量には買わずに、前回にパソコンで見つかった問屋さんに実際に行って、差を見て仕入れを考えることにしました。
今度は問屋さんへ行き、電卓を叩いて、「ひたすらいくらの儲けが出るのか」を計算していきました。
歩いている途中のお店でも、安いものや珍しいものがないかのリサーチは欠かせません。
「いくつ売れれば損はしないから大丈夫じゃない?」
「でも・・・」
何事にも、モノを買いモノを売る際に仕入れと販売で考えるとリスクが伴います。
リサーチをした結果から、リスクが少ない物を考えていきました。
「多く買ってしまうと、売れなかった場合は損が大きいよ」
・・・
「はじめは売れ行きの様子を見たほうがいいのじゃない?」
「定番の売れ行きがよいと思われるものだけ買っておこう!」
「その他のものは、少しずつ売って、はじめはどのようなものが売れるのかを様子を見よう!」
「売れるものが分かったら、大量に買ってもよいね」
「メインのアイスをしっかり売って、そこで儲けをだそう」
アイスに関しても、自分たちは食べたいと思うけれど、実際に売っているところではどういう傾向なのかをコンビニで売れ行きを聞きました。
「やっぱり、こおりみたいなアイスが売れるんだね」
「ねらい通りだ」
いろいろと2週間をかけて準備をしてきた駄菓子屋経営者たち。
さぁ来週はいよいよ開店です。
はたして無事に開店し、お客様の笑顔で帰っていただくことができるのでしょうか?
TK
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