「駄菓子屋を開こう!!」
子どもたちから喜びの声があがります。
このテーマはおととしの六年生がやってきたテーマなので、その姿を見てました。
自分たちもやりたかった気持ちが強くなっていたようです。
「はやくやろう!」
せかす声が聞こえます。
「どんなお店にしたい」
と問うと、
「前回のやった時より多く稼ぐんだ!」
「いっぱいもうけたい」
お金を稼ぐこと。それは商売をする上で大切なことです。しかし、果たしてそれだけで商売として成り立つのか?
「いっぱい物が売れるお店にしたいね」
「学生がいっぱい買っていっていたよ」
「おもちゃも少し置いてあったから、売れるみたい」
イメージは膨らんでいきます。
「他のお店はどうなっているかな?」
「近くにそういえばあったよ」
「今、コンビニでも売っているよ」
「どんなものが売っているのかを見に行こうよ」
実際に調査をしてみれば分かることがあるだろうということで、早速調査に出かけました。
そこで、どんなものが売れているか?どのように売られているか、値段がいくらかを調査することになりました。
この近くで売っているところは、コンビニエンスストア、スーパー、小さい近くの駄菓子屋さんです。
近くでもいくらか違う値段で売っているところもありました。
「安くすれば売れそうだな」
「大きいお菓子をバラにして売れば、ちょっと興味があって、そんなに沢山入らないけど食べてみたいって人に売れるんじゃない?」
「その場合は、少しずつ袋詰めにして、バラエティをそろえて売ってもおもしろいんじゃないか?」
自分たちのお店の「うり」をどこにするかという議論にだんだんとなっていきます。
次の日には、高円寺にある品揃えの良い駄菓子屋さんに行って、調査をしました。
実際にお客さんとして、小学生が多く出入りをしていて、色々なものを買って行くところも見ました。
また、駄菓子以外にもちょっとしたおもちゃも置いてありました。
「見たことない駄菓子が売っている・・・」
「いっぱい色々なものが売っている」
そこで少しずつお菓子を買い、商品に関しても調査をする事になりました。
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最後にお店の方にインタビューです。
「どのようなものが売れますか?」
「どこから仕入れているのですか?」
次の日には、具体的にデータを集めていきました。
まずは、商品に関して、どのようのことをまとめてデータとして取るのかを話し合いました。
どのような味か?、値段はいくらか?、どのような人に売れそうか?ということをまとめていくことになりました。
自分たちでひとつひとつ議論しながら、品定めをしていきました。
次には、どのような人たちをターゲットに絞ったらよいのかを考えなくてはなりません。
「学生がいっぱい買っていったんだよ」
「ではどのくらいの人が来たのかな?ここってどれくらい通っていくのだろう?」
どのような人たちが通り過ぎていくのかを調査して、そのターゲットにあわせて品揃えをしていこうという話になりました。
というわけで、自分たちが駄菓子を開店する場所に関して、マーケティングを行いました。
そこでどのように分けてデータを集めるのかを話し合います。
「学生がどれだけくるかというのは、知りたい」
「子連れというもの分けた方がよいよね」
「性別は別にしないと・・・」
データを取るフォーマットを考えていき、調査を開始しました。
「学生は意外と少ないね」
「この時間じゃないんじゃない?」
「やっぱりきちんと営業時間に合わせてその時間帯を調べないとダメだ!」
今度は、営業予定時間に合わせて調査を行うことになりました。
来週は、具体的なデータを元に、開店の準備を具体的に考えていきます。
TK
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