テーマ「詩人の旅」第2週は、早速『旅』から始まります。
第二の旅は、『街の情景』です。
浅草から出発し、水上バスに乗り込みます。
水面に近い高さから周りの景色を見上げ、橋の下を通過する様子を、子どもたちは身をのりこんで見ていました。
狭い水門を通って、浜離宮庭園で水上バスを降ります。
丘の上でお弁当。
水門が近くに見えるところで、汽笛が鳴るたび、水上バスが通るたびに、
「あれは何の水上バス~?」
「あんな大きな船がどうしてあの門を通ることができるの?」
と興奮は冷めやりません。
昼食の後は、浜離宮庭園を通り抜け、築地の街へ向かいます。
築地場外市場はたくさんのお店があって、全てを見るのは困難。
気まぐれに「ここで曲がってみるか」と曲がった先で、
なんと、回転寿司屋の前に、大きなマグロがありました!
貼り紙を見ると、「マグロ解体ショー」。
興味津津な子どもたちに、寿司屋の方が、まぐろを触らしてくれたり、記念撮影を撮らせてくれたり、マグロの隠れた背びれを見せていただいたり。
このような、人との出会いも詩の材料です。
こうなると、解体ショーを見ないわけにはいきません。
長い包丁を持って全身を大きく動かしてさばく姿。
子どもたちはただ圧巻されている様です。
ショーの最後は、なんとオーディエンスに中落ちの試食が配られました!
子どもたちも一目散に並びます。
「おいしい!!」
「こんなおいしいマグロ食べたことない!」
市場を後にし、今度は水上バスで渡った隅田川沿いを歩きます。
けれど、先ほどのマグロのことが頭から離れないようで……
「もっと中落ち食べたい!!」
と何度も叫んでいました。
旅の最後は、聖路加タワーの展望室。
ここからは、隅田川や築地市場、浜離宮庭園など、今まで来た道のりを俯瞰することができます。
ちょうど、水上バスが向い合わせに進んでいるところを見ることができて、子どもたちはとても興奮していました。
川の上、地上、空中。
いろんな視点から街を眺めてみる。
そんなことができた旅でした。
次の日は、旅の振り返り。
「見たもの」「感じたこと」を挙げていくとホワイトボードが埋まるほど出てきます。
そうしたら、印象に残ったこと、そこで思ったことを書いてみよう!
水上バス、まぐろなどいろいろな題材で詩が次々と生まれました。
水上バスから見えた銅像からできた詩です。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「銅像」
オレは橋にいるしか
ないんだぞ
いろんな景色
見たいんだぞ
オレは遠いい国に
いきたいんだぞ
おれは大きく
なりたいんだぞ
おれはもっと
おれはもっと
いろいろな事を
したいんだぞ
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
湧き出る思いを詩にすることができるようになってきました。
来週以降も旅を続けながら、
詩人の技(テクニック)を使って、表現の幅を広げていくことに挑戦です。
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