椅子の納期にあたるテーマ発表会。
前の日まで残業に追われた七選工房。
その成果が問われました。
今回のテーマ発表会は、『品評会』
言葉でみんなに学んだことを伝えるのではなく、
「職人はその腕こそすべて。結果がすべて。」
自分達が作ったものですべてを語ります。
家具を作る仕事で言えば、選ばれるか選ばれないかだけで判断されます。
厳しい世界です。
その厳しさを少しでも感じるのが趣旨です。
作品は誰が作ったもの分からないように違う人が持っていくという工夫をしました。
緊張のあまり「僕のはきっと選ばれないよ・・・」
など、マイナスの発想をする子どもも中にはいました。
お客さんの品定めの様子をドキドキしながら見ていた子ども達。
自分のものの評価が気になるところです。
見ていたところ、子どもから
「作ったときにはグラグラしなかったのだけど、ここではなぜかグラグラするよ」という声。
下がじゅうたんという会場だったので、公平さに欠ける面が多少あり、
また、最後デザインにこだわりたいけれど、道具が故障してしまったことにより、
できない場面もありました。
これは考える余地ありです。
しかし、結果は結果ということで、
他の学年の発表も終わり、集計した結果を発表しました。
選ばれた子どもは素直にその場は喜んでいました。
選ばれなかったこの中には、苦労しただけに、結果をとても残念に思っていた子どももいました。
現実の結果は結果。受け止めてられることが次につながります。
「どこか直したいとか足りないと思ったところはある?」
という会場からの質問には、
「この脚の作りがよくなかった。」「ここがグラグラしてしまう!」
など、自分の作品の欠点を認めているところは、次につながるものでした。
リフレクションでは、
「時間を見ながら行動するのは難しい」「もっとヤスリをかければよかった」
「仕事って大変なんだ」
苦労した分思い入れの深いものになりました。
6年生まで壊れずに大切に使っていければと思います。
次の日には家具工房のケン師匠のところで木工の体験があるので
都合つく子で出かけました。
そこで、今までお礼を伝え、手紙を渡しました。
「うれしいね。この工房に貼っておくよ」と喜んでくださいました。
今回のテーマ学習で
「手を抜かない」「段取り八割」「良い加減」
という事に関して、実際の体験を通して身にしみた子どもたち。
今回経験した『いい仕事をする』ということを日常にも生かしていってもらいたいと思います。
TK