先週、みんなで話し合ってまとめた提言のポイントは
“エネルギー効率を高め、豊かな生活をみんなで送る”
でした。
みんなにこの主張を納得してもらうためには、効果的にプレゼンテーションを
しなければなりません。声を大きくしゃべる、聴いている人の方を向く、という
「発表態度」が大事であることは言うまでもありませんが、なによりも肝心の
「発表内容」に説得力がなければ、元も子もありません。そこで今週は先週
考えた「大まかな流れ」を「具体的に表現する」ためにどうするか追究しました。
子どもたちは早速、どうやって表現したら説得力が増すか頭をひねり始めます。
まず、なぜ私たちが「エネルギー効率を高める」ことにこだわっているのか
その理由を説明する。次に、豊かな生活を送る上でなんで「電気」が重要なのか
主張する。
「特に“みんなで”というところが大事なんだよね」
自分たちだけ、一部の人々だけが豊かな暮らしができればよいというのではなく
みんなで豊かな生活を送るというところが最も重要なポイントだということを子ども
たちはしっかりと認識しています。
「ということは“普及”することが大事なんだね。どうしたら“普及”するんだろう?」
「本質的な問い」を投げかけます。すると、これまでどういう「技術」があるかは
一生懸命調べ、知識を深めてきたものの、実際にどう広めてゆくかについては
手持ちの「情報」がほとんどないことに子どもたちは気づきました。
「これだとハイブリッド車や電気自動車にした方がいいですで終わっちゃうよね」
こうなったらいいなあ、という夢物語を述べたいとは子どもたちは思っていません。
現実に実現可能な「提言」をしたい。さあどうするか……
「電話インタビューをしよう!」
実際に「普及」することを真剣に考えているのは開発し、販売している「会社」です。
みんなで手分けして電話し、普及のためにどんな作戦を練っているか「現人」に
聞いてみようということになりました。
「もしもし、お忙しいところすみません。私は小学5年生の〇〇です。今、エネルギー
のことについて学校で学んでいて、質問させていただきたいことがあってお電話
したのですが…」
企業の広報部、お客様相談窓口などに電話をかけます。その際に、自分の名前
学年を名乗り、相手にお時間を割いていただくことへのお礼を述べ、電話した目的
をきちんと説明する。インタビューの基本中の基本を実践を通じて身につけるのも
テーマ学習の大事な要素です。質問がいくつあるか、どんな質問かをていねいに
述べると、電話に出た方々は
「はいよくわかりました。それでは、質問内容について担当部署の者に尋ねて
わかり次第お電話いたしますね」
と丁寧に対応して下さいました。ほっとして受話器を置く子どもたち。また一歩「成長」
です。しばらくすると電話が鳴ります。普及するためには……新製品は、どうしても
生産コストがかかり売り値が高くなってしまう。だから、いかに量産して安くできるかが
カギで、そうしない限り売れない……子ども相手だからこそ、正直に誠実に回答して
下さっているのがわかります。
電話だけでなくメイルを通じても、説得力を増すために必要な証拠・根拠を尋ねる
質問を「現人」に投げかけました。さあ、ほぼ必要な「材料」は集まりました。
素晴らしい「素材」をどう取捨選択し、どんな順番、どんな文章表現、どんな図・表
グラフを用いて、多くの人々に響く「発表」を組み立てるか……
来週はいよいよ最終週です。
RI
“エネルギー効率を高め、豊かな生活をみんなで送る”
でした。
みんなにこの主張を納得してもらうためには、効果的にプレゼンテーションを
しなければなりません。声を大きくしゃべる、聴いている人の方を向く、という
「発表態度」が大事であることは言うまでもありませんが、なによりも肝心の
「発表内容」に説得力がなければ、元も子もありません。そこで今週は先週
考えた「大まかな流れ」を「具体的に表現する」ためにどうするか追究しました。
子どもたちは早速、どうやって表現したら説得力が増すか頭をひねり始めます。
まず、なぜ私たちが「エネルギー効率を高める」ことにこだわっているのか
その理由を説明する。次に、豊かな生活を送る上でなんで「電気」が重要なのか
主張する。
「特に“みんなで”というところが大事なんだよね」
自分たちだけ、一部の人々だけが豊かな暮らしができればよいというのではなく
みんなで豊かな生活を送るというところが最も重要なポイントだということを子ども
たちはしっかりと認識しています。
「ということは“普及”することが大事なんだね。どうしたら“普及”するんだろう?」
「本質的な問い」を投げかけます。すると、これまでどういう「技術」があるかは
一生懸命調べ、知識を深めてきたものの、実際にどう広めてゆくかについては
手持ちの「情報」がほとんどないことに子どもたちは気づきました。
「これだとハイブリッド車や電気自動車にした方がいいですで終わっちゃうよね」
こうなったらいいなあ、という夢物語を述べたいとは子どもたちは思っていません。
現実に実現可能な「提言」をしたい。さあどうするか……
「電話インタビューをしよう!」
実際に「普及」することを真剣に考えているのは開発し、販売している「会社」です。
みんなで手分けして電話し、普及のためにどんな作戦を練っているか「現人」に
聞いてみようということになりました。
「もしもし、お忙しいところすみません。私は小学5年生の〇〇です。今、エネルギー
のことについて学校で学んでいて、質問させていただきたいことがあってお電話
したのですが…」
企業の広報部、お客様相談窓口などに電話をかけます。その際に、自分の名前
学年を名乗り、相手にお時間を割いていただくことへのお礼を述べ、電話した目的
をきちんと説明する。インタビューの基本中の基本を実践を通じて身につけるのも
テーマ学習の大事な要素です。質問がいくつあるか、どんな質問かをていねいに
述べると、電話に出た方々は
「はいよくわかりました。それでは、質問内容について担当部署の者に尋ねて
わかり次第お電話いたしますね」
と丁寧に対応して下さいました。ほっとして受話器を置く子どもたち。また一歩「成長」
です。しばらくすると電話が鳴ります。普及するためには……新製品は、どうしても
生産コストがかかり売り値が高くなってしまう。だから、いかに量産して安くできるかが
カギで、そうしない限り売れない……子ども相手だからこそ、正直に誠実に回答して
下さっているのがわかります。
電話だけでなくメイルを通じても、説得力を増すために必要な証拠・根拠を尋ねる
質問を「現人」に投げかけました。さあ、ほぼ必要な「材料」は集まりました。
素晴らしい「素材」をどう取捨選択し、どんな順番、どんな文章表現、どんな図・表
グラフを用いて、多くの人々に響く「発表」を組み立てるか……
来週はいよいよ最終週です。
RI