日常生活を漫然と送っている限り、便利で豊かな暮らしをただ享受するだけで
「地球人」としての「意識」は芽生えません。
地球上のすべての人々が豊かな暮らしを送れるような世界を作ることは可能か
持続可能な社会を築くためにわたしたちの暮らしをどのように変えたらよいのか
ということについて探究を進めてゆくのが探究領域「共存共生」の目標です。
この「目標」に到達するためのテーマとして「エネルギー問題」を取り上げます。
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いつも通り、「エネルギー問題」について知っていること、聞いたことがあることを
イメージマップにまとめることからスタートします。
エコカー、ハイブリッド、石油、二酸化炭素、太陽光発電、バイオ燃料……
前回の「裁判」のときと同様、子どもたちからすいすいと「言葉」が出てきます。
世の中は「エコブーム」。グリーンニューディールが提唱される時代。
CMやニュース、テレビ番組でもエネルギー問題はしょっちゅう取り上げられます。
このため、子どもたちの頭の中に、知らず知らずのうちに「情報」が蓄積された
のでしょう。
「すごいな。よく知っているね。でもね今回のテーマの目指すところは
自分たちが知ったことの大事さをいかに伝え、みんなを動かすかなんだ」
エネルギー資源をどのように活用しているか、その結果どんな問題が起こっているか
知ることは「入口」に過ぎません。実現可能な解決策を見出し、普及する方法も含めて
提案することが求められます。
「なるほど、そうなったらいいな、私たちも協力しよう!」
と思わせ、多くの人々を巻き込むようにアピールすることが重要な課題なのです。
みんなが共感し、みんなが動くからこそ「共存共生」できると言えるでしょう。
みんなの「意識」を揺さぶり、みんなを「行動」に導く提言をするためには
エネルギー問題の「本質」を知らなければなりません。そのヒントを得るために
夏休みの課題図書としていた
『調べてみよう エネルギーのいま、未来』(槌屋治紀著岩波ジュニア新書)
を読み直すことからスタートしました。
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「熱を住宅の外へ逃がさなければ、小さな暖房ですむ」
「薪やろうそくを燃やして光を得るのは、とても効率の悪い方法」
「ハイブリッドカーは、これまでの内燃機関の自動車の二倍の効率」
「大型発電所では、化石燃料を燃やしてできる熱量のうちおよそ40%しか
電力にできません」
キーワードは……「効率」
「エネルギーを使わないっていうわけにはいかない」
「石油の代わりに太陽光を使えばいいというほど単純じゃないよね」
作ったエネルギーをいかにムダなく使うか……
それもこまめに電灯を消せばよい!というようなレベルではなく
エネルギー効率のよい技術を開発し、それを普及するような社会の仕組みを作り
そのうえでライフスタイルの見直しを図るという総合的な対策を考えていかなければ
なりません。
「エネルギー問題」という「テーマ」が「エネルギー効率をいかにあげるか」という
「課題」へと落としこまれました。子どもたちは「みんなを動かす提言をする」
というところに既にやりがいを感じ始めています。そのためにどんな「追究」をしたら
よいか、次週は具体的な活動計画を立てる作業からスタートします。
RI
「地球人」としての「意識」は芽生えません。
地球上のすべての人々が豊かな暮らしを送れるような世界を作ることは可能か
持続可能な社会を築くためにわたしたちの暮らしをどのように変えたらよいのか
ということについて探究を進めてゆくのが探究領域「共存共生」の目標です。
この「目標」に到達するためのテーマとして「エネルギー問題」を取り上げます。
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いつも通り、「エネルギー問題」について知っていること、聞いたことがあることを
イメージマップにまとめることからスタートします。
エコカー、ハイブリッド、石油、二酸化炭素、太陽光発電、バイオ燃料……
前回の「裁判」のときと同様、子どもたちからすいすいと「言葉」が出てきます。
世の中は「エコブーム」。グリーンニューディールが提唱される時代。
CMやニュース、テレビ番組でもエネルギー問題はしょっちゅう取り上げられます。
このため、子どもたちの頭の中に、知らず知らずのうちに「情報」が蓄積された
のでしょう。
「すごいな。よく知っているね。でもね今回のテーマの目指すところは
自分たちが知ったことの大事さをいかに伝え、みんなを動かすかなんだ」
エネルギー資源をどのように活用しているか、その結果どんな問題が起こっているか
知ることは「入口」に過ぎません。実現可能な解決策を見出し、普及する方法も含めて
提案することが求められます。
「なるほど、そうなったらいいな、私たちも協力しよう!」
と思わせ、多くの人々を巻き込むようにアピールすることが重要な課題なのです。
みんなが共感し、みんなが動くからこそ「共存共生」できると言えるでしょう。
みんなの「意識」を揺さぶり、みんなを「行動」に導く提言をするためには
エネルギー問題の「本質」を知らなければなりません。そのヒントを得るために
夏休みの課題図書としていた
『調べてみよう エネルギーのいま、未来』(槌屋治紀著岩波ジュニア新書)
を読み直すことからスタートしました。
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「熱を住宅の外へ逃がさなければ、小さな暖房ですむ」
「薪やろうそくを燃やして光を得るのは、とても効率の悪い方法」
「ハイブリッドカーは、これまでの内燃機関の自動車の二倍の効率」
「大型発電所では、化石燃料を燃やしてできる熱量のうちおよそ40%しか
電力にできません」
キーワードは……「効率」
「エネルギーを使わないっていうわけにはいかない」
「石油の代わりに太陽光を使えばいいというほど単純じゃないよね」
作ったエネルギーをいかにムダなく使うか……
それもこまめに電灯を消せばよい!というようなレベルではなく
エネルギー効率のよい技術を開発し、それを普及するような社会の仕組みを作り
そのうえでライフスタイルの見直しを図るという総合的な対策を考えていかなければ
なりません。
「エネルギー問題」という「テーマ」が「エネルギー効率をいかにあげるか」という
「課題」へと落としこまれました。子どもたちは「みんなを動かす提言をする」
というところに既にやりがいを感じ始めています。そのためにどんな「追究」をしたら
よいか、次週は具体的な活動計画を立てる作業からスタートします。
RI