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運動会の天気は…

運動会の天気は…_01

気象データの意味をしっかり理解しない限り
天気を予想するという実用上の必要のために
学んだ知識を用いることはできません。
活用できる知識を形成してゆくために
学んだことを自分の言葉でまとめ
図を使って表現する作業を今週もじっくり行いました。

高気圧だとどうして雲ができにくいか
逆に低気圧だとなぜ雲ができやすいか
あたたかい空気と冷たい空気が
どのようにぶつかって前線ができ
どのように雲ができるか
低気圧から寒冷前線と温暖前線がどのように伸びているか
それぞれの前線はどんな動き方をするか
わかったつもりでも、いざ書いて説明するとなると
なかなかうまくいかない様子。
子どもたちの頭が破裂しそうになり
蒸し暑い教室の空気との相乗効果で睡魔に襲われています。

運動会の天気は…_02

そんな困難を乗り越えて
なんとかA3の1枚にまとめ終わると
理解が深まった実感が子どもたちにみなぎります。
さあ、いよいよ、これらの知識を「統合」して
天気図を眺めて、明後日に行われる運動会の天気を予想する作業に入ります。
「すごいよ!雨雲が温暖前線の前に広がっている」
理解した知識と実際の天気が統合されます。
「きっとあの低気圧が近づいてくるよ」
日本気象協会のHPを駆使して
複数の天気図を何度もしつこく見比べて
気圧の移動や前線のでき方を予想します。
「日曜日はちょうど東京の真上に低気圧の中心が来そう!」
「でも、今の雨雲の動きだと、東京には到達しないと思う」
ちなみに日本気象協会の公式の予報では
運動会当日の天気はくもり。
ウェザーニュースでは、くもりのち晴れ。
しかし、どうも湿ったあたたかい空気が流れ込むようで
蒸し暑い天気になりそう……。

運動会の天気は…_03

「寒冷前線の手前に雲ができるはずなのにそうなってないよ!」
天気図と気象衛星の写真、雨雲レーダーのデータとが一致しません。
子どもたちは「原理」と実際の天気の「ズレ」を知ります。
知れば知るほどわからなくなることが増えるのが
探究型の学びの真骨頂。
とりあえず運動会の天気は大丈夫そうだと予想した子どもたち……。
さあ、この予想は果たして当たるのか?
来週は、どうして予報が当たったのか、または、はずれたのか
天気図と雲の動きをもとに「検証」する作業に入ります。

RI




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