東京コミュニティスクール-探究型学習が教育の特長-全日制オルタナティブスクール(小学1年生から6年生)

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人は何故に天気を知りたがるのか?

高学年のテーマ学習では
体験を通じての発見だけにとどまらず
「探究」の質が問われます。

自分の人生、そして社会と深く関わる
重大なテーマを追究しているという意識が高まるか?
意義のある問いを立てて追究できるか?
自分の学び方をふりかえりながら学びを進めているか?
を「自己評価」しつつ学びを進めていかなければなりません。


人は何故に天気を知りたがるのか?_01

「天気についてどんなこと知ってる?」
まずは子どもたちの頭の中にある「知識」を
イメージマップを作りながら明らかにしていきます。
「空」「雲」「雨」ぐらいまでは出てきても
思いのほかイメージがふくらみません。

そこで、「なんで私たちは天気予報を必要とするんだろう?」
「天気」というテーマについて学ぶ意義について
ゆさぶる問いかけをしてみます。

すると……。


「遠足とか、運動会のとき知りたい」
「傘持ってくとか、どんな服着てくとか、考えるために必要!」
日常「体験」しているにもかかわらず
これまで深く考えてみることもなかった「天気」について
子どもたちはじょじょに「意識」し始めます。


「天気って自分たちで予報できないかな?」


本質に迫る問いを子どもたちに返し、早速、行動開始!
まずは屋上で空をながめます。


人は何故に天気を知りたがるのか?_02

「雲が全然ない!」「完璧に晴れだ~!」
雨まじりで、どんよりした曇り空だった昨日とは
うってかわって朝から快晴。
どうしてこんなに天気が変わったのか?
手がかりを得るために気象協会のHPを見て
昨日から今日までの雲の動きを追ってみます。


「おっちゃんやっぱり右上に動いているね」
衛星から送られた雲の映像を
昨晩から3時間おきに見比べてゆくと
雲の動きの方向とスピードが見えてきます。
「次の雲が来てるよ!」
現在、東京の上空には雲ひとつ見えないので
「快晴」だとわかるけれど
子どもたちはこれから来るであろう雲の動きを見とって
自然に「予報」を始めます。

「これで単なる当てカンじゃない予報ができるかも…」
教師から与えられた課題だということをすっかり忘れて
自分が選んだ課題かのように子どもたちは動き始めます。


人は何故に天気を知りたがるのか?_03

探究学習のモットーは「現地、現物、現人」。
今回も、早速、気象庁を訪問。
そこで正真正銘の気象予報官の説明を受けながら
実際に天気を予報している現場を見学します。

「あの人が日本の天気予報を決めてるんだよ」
予報室でモニターと数値データを見ながら
ひたすら作業を続けている後姿に
子どもたちはプロの気迫を感じます。


人は何故に天気を知りたがるのか?_04

ただ見学しただけで終わらない!
体験を学びにつなげる!
今回のテーマからクリアファイルを用いて
学びの歩みを記録してゆきます。
早速、プロから学んだ予報の秘訣を
①雲の動きを追え!
②湿った空気と乾いた空気の動きを追え!
という2つのポイントにまとめました。

学びを通じて達成したことを
自分の言葉でしっかりまとめながら
発見と追究のサイクルを回し続け、深めてゆく……
新たな学びの次元へのチャレンジ開始です!


RI




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