[5年生]
テーマ「ロストエナジー」2週目。
第1週で、「エネルギーとは何か」ということに触れた子どもたち。
そして、火力・原子力・水力という主要と言われる発電方法の功罪を見ていきました。
資源の有限性や環境破壊等の罪を見て来た子どもたちから自然と沸き上がってきた疑問は、
「太陽光発電」「地熱発電」など、“環境に良さそうな”“新しい”と聞いたことのある発電方法の可能性はどうなっているのかということ。
そこで、「再生可能エネルギー」と言われる発電方法の功罪について探るため資料にあたってみました。
風力発電・太陽熱発電・バイオ燃料発電など、多様な発電方法があることに驚く子どもたち。
環境の負荷や安全性に大きな問題が無いことというメリット(功)はあるけれども、
高いコストや天候等による供給の不安定性などの課題も見えてきました。
子どもたちが感じたことは、
「ベストな発電方法はない」ということ。
「複数の発電方法を組み合わせるべき?」
「一番“功”が多いのは、海洋温度差発電かな…?」
などの意見が出てきました。
けれど、これらの意見は「電力に依存する」「どうしたら今までともしくは今まで以上の電力使用ができるか」という考え方を基にしたもの。
私たちの目指すことは「消費電力50%減で豊かに暮らす社会」の提言であり、
「電力に依存しない生き方」とは何かを追究することです。
子どもたちもそのことは、言葉では理解しているつもりでも、
「電気が半分の暮らしなんてできるのかな……。」
「太陽光発電では供給が不安定だから、別の発電方法も組み合わせて……あーそれでは結局電気に頼ってる……。どうしたらいいんだろう……。」
「電力に依存しないこと=辛いこと」と思っている様子。
エネルギー政策を考えるより前に、
“電力に依存しないでどうやって豊かな暮らしをつくるか?”
“そもそも豊かな暮らしとは何か?”
ということについて考えることが大事なようです。
来週は、そのことも考えつつ、私たちの電力使用における変遷(CHANGE)について考えていこうと思います。
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※TCS2012年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。