[1・2年生]
テーマ「蚕糸の森見っけ隊」第三週。
今まで、まず外に出て身のまわりから「!(発見)」「?(疑問)」をどんどん見つけ、
それをマップ化することでどれだけのものを見つけたのかを確認しました。
さぁ次は、また外に出て、この「!」「?」を深めていく段階に入ります。
と、その前に。
発見した「?」について、その答えの予想を立ててから外に出て行くことにしました。
Inquirers(探究者)になるには、見つけたこと・ものについて振り返り、振り返ったものから考えるプロセスを経験することが必要です。
子どもたちと発見した「?」を振り返ってみると、
子どもたちからは、止まることなくいろいろな意見が出てきました!
「水道の岩に十字が彫られているのはなぜか?」
という疑問に対しては、
「キリスト教の岩を使ったのではないか?」
「岩をもらったのかなぁ」
また、「芝生で草が生えているところとそうでないところがあるのはどうしてか?」
という疑問に対しては、
「花見など、シーツをひくのにじゃまにならないようにするため?」
などの意見が出ました。
では、これらの予想を基に調査してみよう!
次の日は再び蚕糸の森公園へと出かけました。
「水はどこから来てどこへ流れているのか?」
という「?(疑問)」について、公園内を動き回って水の経路を探しました。
「ここに網がある!ここから水が出てきているんじゃないかな?」
「この上に白い機械があるんだ。そこに水が流れて岩の方に流れているんじゃないかな?」
「滝の横の穴から水が出てきている!」
「滝の水が上から流れているけどどうやって流れているのかな?」
「滝の上に管があるよ!ここから流れているんじゃないかな?」
彼らは、地下水道を通って滝に流れた水が池の方に流れることを予想しました。
そして彼らから「公園の人に聞いて確かめてみようよ!」との提案が。
早速翌日に、調査内容を記した地図を持って公園へ行き、
管理員の方から井戸の場所など丁寧にご説明いただきました。
「鯉や亀が住んでいる池とその隣の池は、実は繋がっていなくて水の種類も違うんだよ。
みんなが水遊びする池は塩素入りの水を使っていて、鯉や亀は塩素の水では生きられないからね。」
この話には子ども達もびっくり。
その後、池の中におたまじゃくしを見つけた子どもたちはその救出に精一杯でした。
その他にも、遊具の一部にあるタンクのようなものが何なのか英語の表示に見入ったり、
公園の切り株の数を500ほど数えるなど、
実際に見て探して更なる手がかりや情報を得ていきました。
さてこれからは、この疑問への調査をもっと深めていこう!
そして、新たな「!」「?」と向き合っていこう!
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※TCS2011年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。