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悩める“葉っぱの葉んべつ(判別)”


[1・2年生]


悩める“葉っぱの葉んべつ(判別)”01今週も“葉っぱの葉っけん(発見)”は続きます。
2週間ほど、図鑑を見つめ続けているのに「飽きた」と言わない子どもたち。
回数を重ねることで、葉っぱの検索にも慣れてきて、
葉っぱを観察して得られる情報から、合致する図鑑の情報を探り、“葉っぱの葉んべつ(判別)”を目指す姿が見られました。


常に、
「なぜ、その植物だと言えるの?」
「かたちが似ているというけれど、どんなところが似ているの?」
「他に似ている葉っぱはないのかな?」
と葉っぱを見わけた根拠を問いかけ続けているので、
子どもたちも当てずっぽに予想してはならないと承知しているよう。
スタッフからの質問にも
「3裂のところが似ているから。」
「先がくぼんでいるところが似ているから。」
と、できるだけ根拠に基づいて説明しようとしていました。


悩める“葉っぱの葉んべつ(判別)”02   悩める“葉っぱの葉んべつ(判別)”03

そして、葉っけんしたことを記録するシートには、自分たちの出した根拠が分かるように記そうとしていました。
最初は、
「全部書くの大変だよ。これは、○○(ペアを組んだ子)の意見だから書かなくてもいいよね?」
とたずねてきていた子も、自分たちが出した意見をできるだけ残そうと記録に取り組むようになったと思います。


先週までは、ペアを組み全ペアで同じ葉っぱを一つずつ調べていましたが、今週は各ペアで葉っぱを分担して調べてみることに。
検索結果の発表では、
「葉っぱの長さが(図鑑に書いてある長さと)違うって言っていたところが気になるなぁ。」
「かたちが違うように見える。」
「うん、納得!」
と、他のペアが担当した葉っぱの判別にも興味を示していました。


また、発表した後に自分の意見に自信を持てなくなった子がいたら、
みんなで調べてみたりと、興味を持って調べる姿が見られたことが印象的でした。
ある葉っぱでは、最初『ユズリハ』だと思い発表したのですが、葉の先が丸いところで「違うかも……」と不安げに。
そこで、みんなで図鑑を見てみることに。
いつも使っている図鑑だけでなく、その他の図鑑も使ってみました。


悩める“葉っぱの葉んべつ(判別)”04「これ(葉のつき方が)互性かな、対性かなぁ。」
「全縁(ふちがギザギザしていない)だよね?」
「落葉樹のところも見てみる。」。


すると、『サルスベリ』の可能性が出てきました。
「先がとんがっている葉っぱと、丸くなっている葉っぱがあるんだって。」
「見に行こうよ!」
ということになり、マップで場所を確認して蚕糸の森へ!


「ここだよ!」
ちょっと見ぬ間に葉っぱは、色を変え枯れつつありました。
「葉っぱはとんがっているものと、丸いものがある!」
「サルスベリって他のところにもあったよね。」
ということで、この木とサルスベリが似ているか、サルスベリのある場所まで行くと……。


「なんか、似てない……。」
「木のスベスベしているところが似ていないよ。」
「サルスベリじゃない気がする。」
なんと、振り出しに戻ってしまいました!
スクールに帰った後も、図鑑を睨み、『マルバハギ』という候補が挙がったものの決定打にはならず……。
これらの私たちの迷いも、“葉っぱ葉かせ(博士)”に鑑定してもらおう。


来週からは発表に向けて、集めた葉っぱを“葉んわけ(班分け)”し、オリジナルの葉っぱマップづくりに取り掛かります!


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