[6年生]
映画作りにおいて大切な、映画を通して伝えたいメッセージを考えた子どもたち。
第二週は、そのメッセージを伝えるためにどんなストーリーにするかを考える時間となりました。
あるメッセージのもと、いじめられている女の子の話を考えた子。
絵と音楽に表現を絞り、言葉に頼らないでメッセージを伝えようとしていました。
けれども、どんな音楽にするのか、言葉を使わないことで歌の中にある歌詞(言葉)の影響はどうなのか、絵の大きさはどのくらいにするかなど、悩むことが多くあるようです。
また、あるメッセージを決めた子は、
数年前に楽書きで作った絵本のストーリーを元に映画を作ることにしました。
ただ、絵本の内容をそのままシナリオにするのは難しいよう。
内容を絞ったり変更したりしないと、上映時間が長くなりすぎてしまったり、よりメッセージを伝えられるものにならないためです。
絵本のストーリーを活かしてどんな内容にするか、悩んでいるようでした。
なかなか、メッセージが決まらない子もいました。
普段、楽書きで作文を書いているので文章を作ることに抵抗感は持っていないはず。
やりたいストーリーを映画にすればいいのではなくメッセージありきのストーリーでなければいけないと考え、縛られてしまっているようでした。
そこで、「もしかしたら、話を作っている中でメッセージが見えてくるかも……?」ということで、書きたいまま書いてみることに。
原稿用紙を渡すと、すごい集中力でどんどん書き進め、なんと1時間ほどで10枚の原稿用紙を書き終えてしまいました。
本人は楽しく書けたし、内容にも満足しているようだけれど、本当にこれでいいのか悩んでいる様子。
それを基に、自分が納得のいくメッセージとシナリオが作れるといいね!
第三週は、シナリオを完成させることが目標です。
各自悩みながら、時にはお互いに相談し合いながら、推敲し続ける時間にしたいと思います。
シナリオを見て、きちんとメッセージを伝えられるストーリーになっているか、
言語・音楽・絵などの効果を活かした演出が考えられているかがカギとなるでしょう。
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