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「自」の「動」きを高める

[1・2年生]


新年一発目から、早速「動」きました!
TCSから中野区役所までの道でごみ拾いです。


「自」の「動」きを高める_01   「自」の「動」きを高める_02
「習うより慣れよ」の通り、
体験を重ねるに連れ、ごみ拾いに慣れてそしてこだわりが見られるようになりました。


「自」の「動」きを高める_03道脇にある排水溝の鉄格子のすき間にトングを差し込んで、
その下にあるごみをとろうと、必死に格闘する姿。
駐車場の中や自動販売機の裏などでも目を届かせ、数メートル先のごみまでも見つけてしまう姿。


歩けば30分の道のりなのに90分近くかかるほどの集中ぶりでした。


ごみ拾いを重ねて、街中を見ていると不思議な光景に出会います。


「自」の「動」きを高める_04    「自」の「動」きを高める_05
まず、たばこが異様に多い。
拾ったごみを分別してみると、230本ほどのたばこを拾っていたことが分かりました。
これには子どもたちもびっくり。


また、ごみ集積所には
裸のまま捨ててあるグラスや、まとめられていない細かなごみが落ちていること。
「これって、拾ったほうがいいのかな?それともここに置いたままがいいのかな?」
と悩むこともありました。


この日も、「恩」をたくさんいただきました!
通りがかりの人からの声。
「えらいね。」
「ごくろうさん。」
子どもたちからは「『恩』もらったよ!」と嬉しそう。


「自」の「動」きを高める_06そして、なんと、道中にある八百屋さんからは焼き芋をいただいたのです!
これこそ、「働かざるもの食うべからず」。
スクールに戻った後、みんなでいただきました。
働いた後の報酬の味は、格別です★


ふりかえりでは、ごみ拾い前に各自で決めた気をつけることを元にしました。
「できていたと思うけど……どうだったかなぁ?」
その時に活躍するのが、ビデオ映像!


見てみると、
「あっ、歌ってしまってた……」
「トングが上に向いているよ……」


大人でもそうですが、「自」の「動」きってなかなか客観的に見れないもの。
実際に、外側から自分を見ることをすることで、気付けることがあります。


そうして、誰かのために「動」くことはできるようになってきた子どもたち。
ごみ拾いで見つけた鍵を交番に届けに行く途中も、自らの提案でごみ拾いをするなど、
自発的に動こうとする姿勢も見えてきました。


さぁここから、テーマを通してのミッション「人の役にたつために動く」を達成するために、
相手の求めに応じて仕事をすることが重要になってきます。


そこで、手始めとしてTCSの整理整頓に挑戦しました。
紙切れを大中小の大きさに分けたり、
ペンをインクが切れているかどうかを調べたり。


「自」の「動」きを高める_07「これをボックスに入れて。」
「オッケー!」


「自」の「動」きを高める_08「このケースに、使えないペンを入れていいからね。」
「うん、分かった。」


相手の願いに応えようという姿勢だけでなく、
その際に協力し合う姿も見られました。


でも時々「我」が出てくることが……。
「これは、僕がやる!」
「なんで、私が持ってたんだから。」


「これをお願いしたい」という話もきちんと聞かないまま動きだすこともありました。
相手を話を聞く姿勢、一緒に働くメンバーを尊重し合う姿勢も必要ではないでしょうか。


さて、来週は最後のミッション。
相手の役にたちたいという気持ちを持って、動くことはできるのでしょうか?


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