[5年生]
今週も気象データと天気との間にどのような関係があるかを探っていきました。
空気の性質と空気の温度差によって風が生じるという原理を学んだ子どもたちに、
この原理を理解しているかを確認するため、風を作る実験を行いました。
「温かい空気を作るためにお湯、冷たい空気を作るために保冷剤を用意しました。
空気の動きがわかるように線香を煙を使って、水槽の中に風を起こしてみよう!」
実験方法を説明する資料を渡さなかったにも関わらず、
子どもたちはためらうことなく、実験を開始。
「煙がもれないように、水槽の上にはラップをしっかりしよう。」
「線香の本数を増やしたら、煙の動きがよく分かるかも。」
「水槽全面にお湯を入れたら、冷たい空気が作れないからだめだ。」
この、挑戦してみる、まずやってみようという姿勢はTCSキッズならではだと思います。
そうして、水槽の片側にお湯、もう一方に保冷剤、真ん中に線香を置くという設置になりました。
なんと、これは実験資料と同じ内容です。
しかし、それで実験をしてみると湯気が邪魔して線香の煙がはっきりと見えません。
そこで、お湯が入っている容器にラップをして湯気を防ぎました。
これは資料にも書いていない工夫です!
その他にも線香を下ではなく上から入れるなどの工夫をしていました。
このように試行錯誤を重ねて、煙が対流しているところを実際に見て体感しました。
翌日は、実験のふりかえりです。
実験図を描いたり、どのように実験をしたか、工夫した点など自分なりにまとめることができました。
でも、まだ、どうして煙がこの動きをしたのか説明するのに曖昧なところがあるようです。
雲が生じる原理と風が生じる原理を理解すると、
気圧や前線の理解に繋がり、
低気圧だとどうして天気が崩れるのかなど、天気との関わりを考えることができます。
来週以降は曖昧な知識を補完しつつ、このことへと繋げます。
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※TCS2010年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。