「植物が育つためには水が大切」ということで、
どれくらい土が水を保持することが出来るか実験の続きです。
実際に同じ重さの水を入れて観察していると、
「どろどろになった」
「こっちは水を吸うのが早い」
「これは水を吸うのが遅い」
など土によって違うことが判明しました。
重さがどれくらい増したかによって、分かったこと気づいたことを考えていきました。
やはり、畑の土が保水力があることが分かり、植物にはよさそうなことが分かりました。
しかし、「土がなくても育てられるのでは?」という疑問はまだ残ったままです。
そこで、これまで疑問に上がってきたことを専門家に聞くために、
東京農業大学の土壌学を研究されている後藤逸男先生を訪れました。
研究室にあたたかく向かいいれてくださったので、早速、質問をしました。
「砂と土は何が違うのですか?」
すると、『同じだよ』と意外な答えが返ってきました。
土というのは、“砂” “粘土” “腐植物”からできていることを知りました。
世界のいろいろな土を見せてくださいました。
「場所によってぜんぜん違うんだぁ」
「どういう土がよい土なのですか?」
『君達は植物が育つには何が必要かわかるかな?』
すぐに「日光」「水」「栄養」と以前に考えたので出てきます。
他が出てこなかったところで
『「空気」「熱」は発芽に必要なんだよ』と教えてくださいました。
『じゃあ、土は必要ないのではないかな?』
「そうだよ、スポンジとかに含ませればいいんだ!」と意見。
土がなかったことを考えたときに、どうなるかという質問をされ、
今までの実験より感じたことを意見します。
すると、これらのことが分かってきました。
土の役割とは、
①根をはらせ、植物を支える役目がある
②養分の貯金箱的な役割
③物を分解する力がある
④水と空気を含み、植物はそれを同時に吸える
『これらのことを一度にできるのは、土だけなんだよ』
とても分かりやすく説明してくださいました。
そして、土が15cmできるにはなんと、1世紀もかかるということを聞いて、
「土がなかったら大変だ」という声が聞こえました。
後藤先生ありがとうございました。
次の日には、お聞きしたことを確認しまとめました。
今までの疑問を持って実験をしてきたことに関して、
この日は後藤先生からアドバイスを受けた土の分解実験を試みました。
そして、夏休みの課題図書でも学んだミミズについて観察箱を作り観察していきます。
このテーマの探求領域は「共存共生」
来週は、いかに、生物が共存共生するために、土の素晴らしさを伝えるかを考えていきます。
TK