<第4回の内容>
「認知学習論的視点から探る“探究型学習”の教育効果」 ~2007年11月11日(日)~
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慶應義塾大学環境情報学部教授の今井むつみ教授をお迎えし、認知学習論的視点から、子どもの学習についてお話を聞きました。また、アメリカで生まれた数学教材、ジャスパープロジェクトの紹介もしていただきました。
「皆さんと一緒に考えながら教えていただきたい」という今井先生の言葉で始まった講座。
「知識は変化するのであり、知識は増やすだけでなく、知識を再編成して自由自在に必要なときに取り出せ、使うことができるようになることが大切。習ったことを覚えるだけではなく、どうやって収集し、どう解釈し、データからモデルをつくり、検証し、それを繰り返すことが重要である。そして大人は子どもの内発的動機による学習をサポートする。そのために学習する理由を子どもに持ってもらうようにする。」と今井先生。
認知学習論を分かりやすく、講義していただきました。
後半の質疑応答では、親として、また教育者としてといった参加者それぞれの立場からの質問が盛んに出て、真に「学習する」という意味を皆で考えていく機会となりました。
【受講者の声】
・おもしろい、わかりやすいお話でした。
・私にわかるかしら・・・と思って参加した講座でしたが、「なるほど」と日常生活に起きている疑問が納得のいくようなスッキリとした時間でした。子どもの発達段階をもっと大人らしくみてあげたいと思いました。
・今井先生の認知学習論は、TCSの学びを理解していくことに多大な参考になりました。普段感じていることを科学的な見地から検証していただき今後の指針となりました。
・知識というものが単なるFactsではなく様々な側面を持つということは漠然と思っていましたが、今日はそれが明確になりました。教えるにあたっての重要な指針を与えていただいたように思います。