私たちの目は不思議です。人によって「見える」ものが違います。にもかかわらず、私たちはこの事実に「無自覚」で、自分の見方は絶対で、他者もまた自分と同じように見ていると思い込んでいます。このようにヒトは自分の見たいように見てしまう宿命から逃れられず、同じものを見ても、とらえ方がまったく違ってしまうということが起こり得るのです。
そんな「視覚」をヒトは五感の中でもいちばん頼りにしているのですからトラブルは絶えないわけです。ということで、なんとも不思議でかつ私たちの生き方に大きな影響を与えるヒトのものの見方のメカニズムについて追究していきます。
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