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「『紅葉山』見っけ隊」1年生 テーマ学習 レポート1

【探究領域】時空因縁
【セントラルアイディア】場には限りない「!(発見)」と「?(疑問)」のタネがある。

<テーマ学習 レポート> week 1

テーマ学習は1年間に6領域、6ターム行います。6年間続ければ、ぜんぶで36テーマを学習することになります。36回目は「エキシビション」といって、これまでの経験を活かして自分でテーマを決め、セントラルアイデアを立て、それに向けて、プランをつくり、発見と疑問を繰り返し、仮説を検証していきます。こうしたカリキュラムにおける記念すべき第1回のテーマ学習が今回の「「紅葉山」見っけ隊」(時空因縁領域)であります。

セントラルアイディアとは、そのテーマで到達したい概念であります。何かに詳しくなることを目的とするではなく、ひとつの概念を実感していくことを目指します。

今回のセントラルアイディアは、

「場には限りない「!(発見)」と「?(疑問)」のタネがある。」です。

だからこそ、紅葉山公園でなくても、どこでも学ぶことが可能ということになります。また、見つけたものに詳しくなることが目的ではないということです。(結果、詳しくなっていくのですが…

セントラルアイディアは、最初に提示します。意味がわからなくていいのです。それは、わからないことを学ぶ入り口だからです。わからないなりに考え、感じたことを口に出していく。間違っているか合っているかは問題ではありません。

6週間後に認識の変化を自ら味わうために、また、最初の認識をスタッフが確認するためにも、初回の意見の出し合いは、どのテーマでもどの学年でも大切にしています。

「どこでもいいの?限りないって、ちがうところでも大丈夫ってことだと思う。」

「アンテナのタネがどっかにある。」

「タネはヒントがあるってこと?」

「人は進化するから、タネはあかちゃん。そこから進化してお兄ちゃんになる。それがタネ。」

「アンテナの中にタネがあって、ぐるぐるするとアンテナもまわる。」

「タネをさがすってこと?」

イメージすること、誰かの意見を聞いて思いついたことを出したり、じっと聞いて何かを考えていたりと、それぞれの頭が動いているいい感じになっています。オンラインでここまでできるなんて、すごい!と思いました。何より「学ぼうとする」やる気が伝わってきます。

タネについては「?」が多くあまり言葉にできない様子。6週間後、セントラルアイデアをふりかえったとき、発言がどう変わっているのか楽しみです。

 

さて、彼らは今日から見っけ隊員であります。

知っている面白いものではなく、知らない面白そうなものを見つけ、そこから発見と疑問を繰り返し生み出していきます。

探険の場は、今いるところ。見っけ隊員たちが仕事でガサゴソしますが、所有者がいるときには断ってから触れる、元あった場所に戻すなど、気持ちのよい仕事を目指しますので、保護者のみなさま、どうかお許しくださいませ。

予告のごとく、また、遊びでなく「任務」であることを知らせるごとく、部屋に貼ったり、携帯したりするための見っけ隊ポスターをつくりました。

面白そうなものがありそうな場所を予想してみました。予想は、結構大事。闇雲ではなく目星や目安をつけることで、見通しを立てる練習をしていきます。さてさて、あがってきた場所は、こちら。

ママの部屋、パパの部屋、ベランダ、クローゼット、倉庫、冷蔵庫、冷凍庫、物置、本棚、台所、洗面所、パパの引き出し…

探していくうちに、範囲は広がっていくことと思います。おうちの人のものは許可を得ること、ベランダに出るときにはおうちの人も一緒にと話してあります。探険は明日から始まる予定です。

ご理解ご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします!

 

AN


(参考) TCSテーマ学習について、以下よりご覧ください。
2020年度 年間プログラム(PDF)運用版
テーマ学習一覧表(実施内容)

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