【学年】 5年生6年生
【探究領域】意思表現
【セントラルアイディア】編集によって情報の価値は変わる。
<テーマ学習リポート>
情報はどう編集されるんだろう?[テーマ『Dear Editor』(G5-6)]
テーマ学習 Dear Editorでは、「編集によって情報の価値は変わる。」を元にして、探究を進めてゆきます。
各キッズが全員「編集者」となり、「作家」であるTCSキッズ全員から、創造と想像に満ちた作文を集め、一冊の本として仕上げます。まずは各編集が担当の作家を決めて作文を集め始めるところからスタートです。
ただ、テーマ学習の時間は「編集会議」として個別の作品を全員でレビューし、どのように校正するのか、どのように推敲するのかを学び、それぞれの進捗を確認したり、作家さんとの対話をどのように進めるかを共に考える場です。
まず、「編集」とはどのようなものなのか、私たちの手元に届く情報はどのように編集されるのかを学ぶために、「新聞」を各新聞社で比較して違いを見ていきます。
新聞の記事は「同じことが何度か書かれている」ことや、「意味を詳しく書いてある」ことが多くあります。
内容をキャッチするためには、まず新聞の記事の中で、「自分が不要だと思う部分」を黒く塗りつぶしていけば、必要な情報が残ります。
でも、ここで注意しなくてはいけないことはその「さじ加減」。
ある子は「私はこの段落全部がいらないと思う」という風に大きくカットしてしまう場合があったり、逆に「ここの情報はこんなに必要なものがあって初めて出てくるから私は必要があると思う」という風にあまりカットをしない場合もあります。
全員でシェアをしていくうちに「人によって必要だと思う情報や、逆にいらないと思う情報は異なる」ということがじわじわと浮かび上がってきます。
さらに、各社の新聞を比べるだけで「同じトピック」について書かれているにも関わらず、内容が違うことにも目がいきます。
これから情報を「編集」していく際には、特にこの「人によって捉えられ方が異なり、私たちは編集してしまう存在である」ということが大変重要になってくることでしょう。
TY
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(参考) TCSテーマ学習については、以下よりご覧ください。
2018年度プログラム_基本形 ・ テーマ学習一覧表_実施版