【探究領域】社会寄与
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<テーマ学習>
この1週間は道具の使い方を磨いていきました。先週のトンカチに続いて、今週はノコギリの練習!ノコギリで切る位置について、指矩(さしがね)で線を引いていきます。
先週は釘を打つための直線と点を打つだけでしたが、今回は垂直に線を引く必要があります。みんなで使い方を確認して、まずは10 cm間隔で線を引いていきます。
今回も佐藤守さん(マモさん)に来ていただいて、それぞれ作業についてフィードバックをもらいながら進めていきました。
正確に10 cm間隔で線を引けているかな?
垂直に線を引くことができているかな?
スタッフやマモさんにチェックしてもらいながら進めていきます。
「10 cmって鉛筆の(線の)太さも入るの?」
と、鉛筆の線の太さに気づく子も。正確に10 cmを測ろうとしているからこその気づきですね。
また、垂直に線を引くためには指矩の抑え方もポイント。片手でうまく指矩をひっかけながら線を引くことは難しく、少し斜めになってしまうなど苦戦しながらもどんどんチャレンジしていました。
10 cmずつ線が引けたところで、いよいよノコギリを使って切り出していきます。
自分の足で抑えるだけでは木が動いてしまうため、ペアになって支えてもらいながら切り出していきます。ノコギリで切る側も、木を抑える側も真剣な様子、伝わるでしょうか!?
「最初の切り出しが難しい!」
「途中で斜めになっちゃう!」
などなど思い通りに進まない切り出し作業。左右から覗き込んでまっすぐに入っているかを確認したり、ペアとお互いに「まっすぐ?」と確認しあったりと工夫しながら進めていました。
そして切り出したら気になるのが、ちゃんと直角に切り出せているか。
指矩を使いながら、切り口の傾きを調べます。
「う〜ん、斜めってる」
いい手応えがあったようですが、そううまくはいきませんね。
また、まっすぐに切れているか、切り出した木片を立てて並べて確かめたりする子も。
「うわ、ガタガタだよ」
「斜めになったら椅子じゃないよね、いい仕事じゃない!」
「どうやったらまっすぐに切れるんだろう」
練習を通じて、ノコギリの取り扱いに慣れてくると気になるのが、その精度。きっちり正確に進めていく大変さを感じました。
そして、先週から練習してきた「トンカチ」と「ノコギリ」について、現段階でどの程度の技量なのかを測るため、「トンカチ釘打ち大会」と「ノコギリ切り出し大会」を開催!
ルールを決め、前回の釘打ち王(現4年のYさん)、ノコギリ王(現4年のMさんも)の記録を目標に挑みました。
キッズからは
「もう少し指矩で測る時間を縮められた」
「丁寧にやろうとして時間がかかってしまった」
といった振り返りがあり、全体で「速いけれど丁寧な仕事ってどうやったらできるのだろう?」と考えていました。
高い目標を見据えて取り組む姿勢、すばらしい!この大会は、テーマ学習の終盤にもう一度挑戦し、みんなの技術がどれだけ向上したのか試してみたいと思います。
さて、道具の練習も終え、来週からはいよいよ椅子の製作に取り掛かります!
練習を通じて見えてきた「まっすぐに」釘を打つ、木を切ることの難しさ。その難しさに挑みながら椅子作りを通じて「いい仕事」を探究していきます。
KO, YI
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(参考) TCSテーマ学習について、以下よりご覧ください。
・2020年度 年間プログラム(PDF)運用版
・テーマ学習一覧表(実施内容)