【探究領域】万象究理
【セントラルアイディア】 石ころから自然の不思議が見えてくる。
<テーマ学習> 〜レポート
石ってなんだ?
「玉石混交」というテーマタイトルから話を広げていくと、石について知っていることが色々と飛び出してきました。石が好き、という子も多く、特に宝石については名前や色など話が出てきます。
宝石の字もよくみると、玉が入っている。玉っていいものなのかな?
ちょうどその前のアセンブリで将棋大会の話があったので、スタッフが王と玉を取り上げて話してみると、いいものなのかもしれないと感じ始めた様子。宝石を探しにいくの?私宝石持ってる!など探しに行きたい様子。
はやる気持ちを押さえて、セントラルアイディアの「石ころから自然の不思議が見えてくる。」を提示。
まずはこの言葉をみて、何を考えたか、どう感じたかを出し合っていくと、「石ころ」と「不思議」という言葉が目に留まった様子です。
昔の人が槍に使っていた、山や川にある、でも橋とか家とかでも石を使っている。あれ、石はどこにでもある!?
そんな石からどんな不思議が見えてくるのだろう?
川は石で、海は砂、削られるのがわかる。火山があると噴火した時の石がある。富士山にもあった!化石だと恐竜がいたことがわかる。
一方で石は投げるくらいしか思いつかない。という声も。
石から見えてくるものがいくるか出てきましたが、今回のテーマでは実際に自分たちの手で集め、それを調査していくことで不思議を探っていきます。
手始めに石、砂利、砂、泥の大きさを考え、自分が石ころと思うサイズを手で表現。
そこから、実際に石、砂利、砂、泥を集めてくることにして、紅葉山公園に出かけました。
「これは、岩だね。動かなそう。動かないのが岩、なのかな?」
「水たまりは泥?水がないと泥ってできないと思う。」そんな発言もありました。
これは砂?砂利?イメージでは語れたけど、集めてみると迷います。
持ち帰ったサンプルをじっくりと観察してみます。大きさは?形は?色は?Formの観点で石の様子をみていきました。
キッズから出てくるのはまずは形についての発見が多かったものの、中には擦ると白い粉が出てきた、削れる!など変化する観点も出てきました。
こちらは石同士をぶつけると黒い粉が出てきます。石によって硬さが違う?小さい粉が集まって石になっている?(削られてできたから、これは「砂」になるの?)
石の基準でモヤモヤが出てきたところで、地学的な分類を紹介。
2mm以上の粒子のものは「れき」、2mm〜0.06mm程の粒子のものが「砂」、それ以下が「泥」という扱いになります。
ちょうど2mm幅のザルがあったので、みんなが持ってきた砂や砂利を篩にかけてみることにしました。すると、砂や砂利の中にも2mm以上の「れき」があることを発見!それらの礫をじっくりみていくと、その中にもキラキラ光るものや、色がついているものなどが見つかりました。
こんなに小さい石ころにも面白いものがたくさんある!
でも、こういった石はどこに行っても同じなのだろうか?
そんな問いを投げると、場所によってはヒスイとか、レアな石が取れる場所がある!と答える子がいました。
加えて、先ほどの石は川で削られていくという発言も含めて考えると、川の上流の方には面白い石があるかもしれない。
そう考えて、多摩川の御岳渓谷にテーマ外出に向かいました。
けれど、今回は「見っけ隊」(*)ではなく「調査隊」!
(*1年生時のテーマ学習のひとつ)
単に色々な石があることを見つけるのではなく、どのような石があり、どんな形や種類が多いのかなどを調べ、それを持ち帰ってさらにふかぼっていくのが調査隊のやり方です。
調査隊としての仕事を確認して、いざ出発!
【御岳渓谷】
駅を出たところにある橋から覗くと、川に大きな岩を発見!
流れもなかなか急みたいです。石ころはないのかな?川原までおりていくとゴロゴロ、コロコロと石が転がっていました。
ここで以下の3点を、調査方法に則って調査していきます。
・石の大きさ
・白い石の数
・川の流れの様子
ペア、または3人の組で作業に当たりました。
やり方を確認しつつ、周りを見回して石を確認、そしてしっかりと石の大きさを測っていきます。綺麗に並べてから測定するチームがあれば、大きそうなものからとりあえず測っていくチームも。丁寧に選定するチームもあり、それぞれの色が見られました。
白い石は1m四方の中にあるものを数えていきます。
最初は大きいものに目が行きますが、なくなってきたと思っても、小さな石がたくさん。100個を超えて、200個も超えて、、、いったいいくつあるのかと困惑しながらも、Resilienceを発揮して調査を続けました。
昼食後は石での遊びも挑戦!
石積みはどこまで高く重ねられるか。平らな石を積み上げるのがポイント?ざらざらした石を選ぶのがポイント?
それぞれ試行錯誤して積み上げていました。
そして、水辺に来たら水切り。
初めてやるかも、という子がいつつ、経験者たちがやり方や石の選び方を教えてくれました。こちらも平らな石を探して、横から投げるのがポイントらしい。
ぼちゃん!と音が鈍く響くと跳ねない。ある程度威力が必要そうとわかってきても、向きが合わないと跳ねない。こちらも何度も投げて感触を確かめていました。
投げてみると改めて気づくのですが、あまり角張った石が少ない。ゴツゴツした石も少ない。こうした石が少ないのは何か理由があるのでしょうか?などモヤモヤしながら、石を採取して帰路につきました。
【データの整理】
川の様子に加えて、それぞれが見つけた石の大きさを表とヒストグラムにまとめて、調査位置に張り出しながら比べていきました。
表にするとなんとなく多そうと感じることはできても、ピンとこないところもありますが、ヒストグラムのようなグラフにすると一気に見やすくなります。
どうやら上流側に大きな石が多い様子。
やはり下流にいくと石がぶつかって削れるからなのか。結果を踏まえての考察が広がります。
川の様子を思い出すと、対岸の方は岩にぶつかって流れが逆流していたり、強くなっているところもあり、そうしたところで石と岩がぶつかるのではないか、という見立てが出てきました。
「どんどんぶつかっていく、ということは下流はもっと小さくなると思う。」
そんな意見が出てきたところで、どうやらクラスの大半がそちらの意見に回ってしまいました。けれどももう一度考えてみるように声かけ、石が重くて、基本的には水に沈むことを考えると、石はずっと動かないのではないかとも考えられます。
スタッフの意見にキッズのアンテナもぐるぐる。流れが強いところの底では流れているんだ、本で読んだなどこれまでの知識で語ってくる子が出てきましたが、みんなの集めたデータだけでは断定できません。
そこで、もう一度テーマ外出に迎い、石の調査をしてみることに。次の行き先は中〜下流域となる「和泉多摩川」ここでも石の大きさと白い石の数を数えて、御岳渓谷との違いを探ってみることにします。
【理科:石の観察】
理科の時間にルーペや顕微鏡を使って、自分たちが採取してきた石の観察に取り組みます。
スケッチを記入して、まずは見えるところから特徴を書き出していきます。「見れば見るほど見えてくる。」1年生の頃のテーマを思い出しながら、またはスタッフの協力を受けながらFormの観点で特徴を書き出していきました。
書き出してみると、色々特徴が見えてきたことで「この石はどんな石なんだろう」「どんな名前なんだろう」と疑問も生まれてきました。
ルーペでじっくりみると、汚れだと思っていたものが、よく見たらキラキラ光っていたり。
定規でじっくりとサイズを測って書き込む子もいたり。思いつくままに特徴を言葉にしてみたり、自分の服と同じ色かどうかをあてがって比べたり。それぞれの観察眼が光ます。
特徴を出してみると、どんな石なのか気になるところ。
するとキッズの中から、塩酸がほしいという声が上がりました。聞いてみると、石灰岩は塩酸で溶けるって聞いたことがあるとのこと。
早速やってみよう!ということで塩酸をかけると、白い石がシュワシュワと音と泡を立てています。
「これはどうだろう?」と怪しそうな石にも塩酸をかけつつ、石の種類についてもアンテナが立ってきていました。
そうしたところで「石の図鑑」を配布。これを手元に置きながら、石の名前や分類を調べていきます。
【石の調査2:和泉多摩川】
一気に真夏日になってきた中ではありますが、御岳渓谷よりもさらに下流の地域では石がどうなっているのかを調査します。
調査すべき項目は前回と一緒。同じ手法で調査して、石の違いを探っていくことになります。と思いきや、川原を前にして硬い地面を発見。
ここは泥岩の塊。ボコボコになっているのは人が掘った跡。
じつはここ、化石が出ることで有名な場所。そんな情報を聞きつつ、後ほど化石調査を楽しみに取っておきながら石の調査開始です。
2回目の調査ともあって、手順は覚えてきているので、役割分担を意識しながら調査を進める様子が見られました。
メジャーの使い方にも慣れてきました。上手く端を合わせて、目盛を読み取っていきます。
埋まっている石はどうしたらいい?埋まっている部分が大きいかも!
ということで取り出すことにチャレンジした2名。予想通り、下にも広がる大きな石を掘り出しました!
木陰でお昼休憩。暑いので水分補給を忘れずに、、、
と思ったら飲み終えてしまったという子がちらほら。追加で水を購入し、みんなで共有していきました。
暑い時にはどれくらい水があるといいのか、これもまた自分の命を守る上で大切な感覚です。
白い石の調査は、、、?
砂岩やチャートと間違えないように石灰岩を選んでいこうとすると、全然見当たらないことに気づいていきました。
前回は数百個あったのに、まだ2個しか見つからない。僕たちのチームはまだ1個といった話が聞こえてきました。
どうやら和泉多摩川には石灰岩がほとんどない様子。これはぜひスクールに戻ってから調査したい部分であります。
石を割って様子をみたり、化石を掘ることに挑戦したりと、現地でしかできない調査も実施。石の中からキラキラした結晶質が覗くことも。
また硬さは石の判別にも役立ちます。インプットした知識を使い、チャートと石灰岩など似ているものも見分けていきました。
自前の道具を持参する子も。これでとことん割って確かめられます。
化石探しにも挑戦。黒っぽい塊が取れた子がいましたが、はっきりとはせず、、、
貝の化石なども取れるのですが、今回は明確な化石は0。またチャレンジしたいという声も上がりました。ちなみに2007年頃にはステラーダイカイギュウの化石が見つかったことで有名になった場所でもあります。
ーーー
帰り道、駅でも石の調査。和泉多摩川駅にもたくさんの石が使われていました。
手すりも石。どんな石なのか、図鑑とともに確認。。。。
ーーー
【調査結果の整理と比較】
御岳渓谷に続き、こちらも同様にヒストグラムなどにまとめ、川の様子とともに整理していきました。
川の図とともに、位置関係などを整理してみると、今度は上流下流で大きさはあまり変わらず、河岸から遠いところの方が大きいという結果に。さらに、御岳渓谷と比べると、石の大きさが小さくなったチームが多い一方で、大きくなったチームと、あまり変わらないというチームも。
一体どういうことなのでしょうか。
「川原のどのへんで調べたかで揃えてみたらいいんじゃない?」
という提案を受けて、川に近いところ同士で比べてみると、どうやら和泉多摩川の方の石が小さい様子。
でもやはり石の大きさが大きくなったチームがあることも気になります。
自分たちの調査結果ではなく、「みんなで学ぶ理科」のクラスなどで学んだ「下流の方が石が小さい」という知識に引っ張られてしまう子も。でも、データが違うことでモヤモヤ。
じゃあ、もっと情報があればみんなの仮説を調べられるのかな?もっと調査してみたらいいのかな?
とスタッフが問いかけたことで、他のところも調べてみたらいいんだと気づく子が出てきました。
でもどこを調べたらいいのでしょう?
中流?でもバラバラな大きさの間を調べるのは今回のモヤモヤが晴れそうなのでしょうか。
もっと下流じゃない?と声が上がりました。
もっと下流に行って、石が小さくなるかを調べたらいいかも。そうすると、下流に流れていく中で削られるということが言えそうです。
自分の足で情報を稼ぐ。これはTCSで大切にしている考え方でもあります。時間割調整はスタッフがおこなうと約束し、3回目の外出に向けて準備を進めます。
さて、白い石はどうでしょうか?
どのチームも御岳渓谷と比べてかなり少ない数になりました。
こちらは明確に違いが出ています。ただ、前回との違いとして、石灰岩の見分け方を知らなかったから、チャートも数に入っていたかもしれないという懸念もキッズから出てきました。自分たちのデータを鵜呑みにするのではなく、どうしてこうなったのかを考えるアンテナが立ってきています。
上流の方に石灰岩が多いのは何か理由があるのか?
地図を見て探してみると、御岳の上流に「日原鍾乳洞」の文字を発見!鍾乳洞という言葉を聞いたり、実際に行ったことがある子がいましたが、鍾乳洞がなんなのかはぼんやり。
調べてみると「鍾乳石」でできているとのこと。鍾乳石ってなんだろうと調べてると、「石灰岩が水に溶けて再結晶したもの」
え!?石灰岩って水に溶けるの?
てことは川の水に溶けちゃって、だから(下流は)なくなったんじゃない?
石灰岩が減った理由が繋がり始めました。こうなると鍾乳洞や鍾乳石も見てみたい。こちらも別で機会を模索することに、、、
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【石の調査3:沼部】
上記2つの調査を終えて出てきた疑問、モヤモヤを持ちながら、さらに下流の石ころを見にいきます。
3回目の調査に選んだ場所は大田区にある「沼部」
前回の和泉多摩川よりもさらに下流。現地に着いた時に何人かが「海の匂いがする」といい出しました。地図で調べてきた時にはまだもう少し海までは距離があったはず、、、とモヤモヤしながら近くにあった掲示物の内容をみると「汽水域(きすいいき)」とあり、海水と海流が入り混じるところとのこと。なるほど、だから海の匂いがしたのか!
五感を働かせていると、こんな発見もありました。
今回は主に石の大きさについて調査しました。さて、前回の和泉多摩川、御岳渓谷と比べてどうなっていたのか。。。
データは帰りの電車の中でヒストグラムまでまとめることに挑戦。と思いきや、手慣れてきた子が多く、沼部駅で遅延している電車を待ちながらほぼ集計を終えることができたのは素晴らしい!
そして、TCSへ帰ったら、早速これまでの調査結果と比較します。
「沼部の石の方が断然小さい!」「やっぱり川で流されて削られていたんだ!」
とこれまで考えていたことと結果が繋がり、石の変化が整理されてきました。
さらには「やっぱり石灰岩は見つけられなかった」「今回はほとんど泥岩だったね」と石の種類についても調査してきた結果が出てきました。
見つけた石がどの種類なのかを考えるアンテナがどんどん動いてきています。石を見つけたら何なのか気になってくる。その状態になってきたキッズはさらに疑問を広げていきます。石の種類の違いから始まり、なんで違うのか、そもそもどうやってできたのだろう?
石ころの背景に迫る一歩目として、「石ころ地球のかけら」という本をみんなで読み合わせました。
私たちの見つけてきた石が実は海の底やマグマの中にいたことを知り、実は何千年、何万年と長い旅を経て、みんなの手にきていることをじわじわと感じます。
石ころのボックスにもさまざまな石が集まりました。
ここからは、それぞれが気になる石に着目しながら、自分の疑問やモヤモヤを調査していきます。そのためにそれぞれを「石ころ新聞」の記者に任命!
記者たるもの、常に手帳を携帯して、そこに知り得た情報をどんどん書き込んでいく。ネタ集めをしていくことを伝えました。
石ころ新聞は今回のテーマの制作物。キッズがそれぞれ一つ石を選び、作り込んでいきます。
記者たちはテーマの中で見た映像や、それぞれが本、パソコン、iPadなどで知り得た情報をどんどん集めていきました。
新聞にする以上、載せる写真もこだわりたい。ということで石ころを美しく、かっこよく撮影することにも挑戦。光の当て方だけでもかなり印象が違います。その変化を感じながら、自分の石を撮影しました。
撮影者は本人ですが、周りのキッズはアシスタント。角度や位置などの指示を受けて的確に動くことに挑戦しました。
こちらは新聞記者のデスク。同じような成り立ちの石を選んだキッズでまとまり、それぞれが情報共有しながらネタを精査していきました。
チャートは実は放散虫っていう生き物からできているんだって。
それ何年前?昔の生き物?いや、今もいるみたい
石になったやつは恐竜と同じ時代のもあるって。
お互いが見つけた情報を見せ合いながら、自分の石の背景探しにハマっていきました。
チャートを叩くと火が出る?百聞は一見にしかず、実験してみます。
叩きつけるだけだとうまくいかない様子。強く擦る、ようなイメージで火花を起こすことにチャレンジしました。傷がつきにくく、こんなに硬い石の元が生きもの?モヤモヤしながら調査を進めていきました。
個人では石ころ新聞を作りつつ、3、4年生としては3グループに分かれて石ころのストーリーを紡いでいきます。
それぞれが集めてきた情報を入れていくのですが、その前にどの石について語るのか、意見を出し合って決めました。
最初は自分の伝えたい石についてあげていきつつ、その中で「これはみんなで伝えたい」と思うものを探っていく。単に好きだから、ではなくなぜそれが面白いのか、どういうことがあったのかを掘り下げていきながら選んでいきました。
石の種類は石灰岩と泥岩、チャート、花崗岩に分かれました。
石灰岩と泥岩は違う石なのですが、拾った石の中に泥岩と石灰岩がくっついた石があり、そこからどうやってくっついたのかを考えていく中で、堆積岩としてその作りを話せそう!となっていきました。
記者の次はシナリオライター?
伝えたい場面を選びながら、どうやったら伝わるか、繰り返し見せてはフィードバックしながら磨いていきます。
演じるだけだと情景が伝わらない。でも語りだけになると今度はつまらなくなってしまいそう。いい塩梅を探っていきました。
そうしてできた3つのストーリー。これをプレゼンで紹介することに挑戦です。
—
<プレゼンの様子>
プレゼンテーションを終えたらふりかえり!
今回のプレゼンテーション自体について、初めてみる人の視点でみてみました。
自分たちの語りについて
フラフラせずに話すことができた!という子が多く、姿勢面ではGoodが多く出ており、Betterは内容に踏み込んでいきました。
石を割る動作して「割れやすい」だけだと何が割れやすいかわかりにくいから、「泥岩は割れやすいね」とちゃんと言ったほうがよかったかも。
ピコピコハンマーで、思いっきり叩いちゃって割れちゃった。でもそこで「失敗した」とか「違う」じゃなくて割れていないことにして続けていたのはよかったよね、ともふりかえり。お客さんは初めて見るのだから、発表している人が自信を持って進めていたらそのまま話に入っていける。逆に止まってしまったり、もじもじしていると気になって話が入っていかない。
そうすると、花崗岩チームがたちすくんじゃったことを挙げてきました。董花が質問し返しても、黙ってしまった。
練習の時にはやらないと決めた質問を投げてきたから、それはやらないはずと思って黙ってしまった英治、英治が言ってから言うと決めていたから黙ってしまった颯大良と連鎖してしまったことが見えてきました。
じゃあどうすればよかったのだろう?と問いかけると
とりあえず一言何か言えばよかったかも。ボーっと止まってしまうのが良くなかった。とキッズからこぼれてきました。
準備していない、予定と違うから止まってしまうのではなく、繋ぎながら次を考えていく、動き出していくと何か見えてくるかもしれません。プレゼンだからではなく、さまざまな場面でも「知らない」「わからない」から止まるのではなく、そこから出てきた一言や考えで何か繋がり広がっていくかもしれません。今回のふりかえりはぜひ色々な場面で活かして欲しいところです。
テーマを通してふりかえると、まだまだ気になること、知りたいことがでてきます。
泥岩ってやっぱり泥とか細かい石だと思うと、こんなに硬くなるのはやっぱり不思議。硬いっていっても砂岩とかよりは硬くないけど。
それならチャートも。生き物からできるのはわかったんだけど、なんかそうなのかなーって思う。モヤモヤしてるって感じ
でも、その中に5億年前の生き物が詰まっているのは面白い!
石から生き物がいたことや、昔は海だったりマグマだったりしたことが見えてきた。石から結構いろんなことわかるって気づいた。
他にも種類があるから、今回見つけてないものもきっと何か分かりそう。
まさに石ころから自然の不思議が見えてきたキッズ。街中にある石にもアンテナが働いてきている上、宝石なども探せば見つかるのではとフィールドワークに行きたい気持ちが強い子も。
何気ない石ころからでも私たちのいる場所の背景が見えてくる。そんな壮大な世界に触れることのできた6週間。今度はどんなものからその裏側を感じられるのでしょうか。楽しみです。
担当:小野健太
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追記
サマーキャンプでも石ころと関わる機会はたくさんありました!
かまど作りにて
開拓地付近には泥岩が多いことに気づいた3、4年生
これなら割って加工できる!と颯大良が切り出し、左右の高さを調整することができました。フィールドワークで散々石を割ってきた経験から、割れやすい/割れにくいを経験知として得ている。すばらしい!
ナイトウォークにて
チェックポイントであった大きな石。
これをすぐに確認して「花崗岩!花崗岩!」とA子さん。
それまでの道のりで怖がっていたはずが、石になると興味の方が上回ったのでしょうか。ナイス反応です!笑
KO
(参考) TCSテーマ学習について、以下よりご覧ください。
・2025年度 年間プログラム(PDF)運用版
・テーマ学習一覧表(実施内容)

