【学年】2年生
【探究領域】万象究理
【セントラルアイディア】構造よく力を制す。
<テーマ学習レポート>
導入で、「築」の成り立ちを知ったキッズたち。すると、「去年、このテーマでたてものつくってたよね!」と一人のキッズが目をキラキラさせて言うではありませんか。「あぁあれか!」「そうそう!」と他のキッズたちの目が輝きだしたのは言うまでもありません(笑)
「じゃあさ、”たてもの”ってなに?」と聞いてみると、一軒家、マンション、ビル、コンビニ、レストラン、TCS、駅、動物園、遊園地、魚屋さん、東京タワー、ホテル、工場、駐車場、ホワイトハウス、国立天文台、区役所、廃材エコビレッジなどなど、バリバリエーション豊かなラインアップ。中には、富士山、公園、お墓という意見も出てきました。
「え、それってたてものなの?」「ちがうんじゃない?」
「でも公園をたてるっていうじゃない」なんて止どまることを知らない2年生たち。ここでは正解不正解を問うのではなく、なにをもって”たてもの”と言うのか、感じているのか。現時点では個々人によってその認識がバラバラなことがよ〜くわかります。
とある一人が「あ、橋もたてものじゃない?」と言ってくれたことをきっかけに、さらにそれぞれの認識を探るべく「橋の絵」を描いてもらうことにしました。
実際みたことある橋、映画の中に出てきた印象的な橋、見たこともない橋、未来にあったらいいなと思う橋などさまざま。それぞれどんなイメージかをみんなに発表していきました。しかし中には、「そんなのある?」「そんな細い柱で支えられる?」といった鋭い指摘も出てきます。
たしかに現実的な側面からツッコミをいれる視点も大事。と同じくらいに、自由に大胆に発想してみることも大事。そこで、「ぼくは建築家 ヤング・フランク」を読み、”つくるものに自分の個性や特徴が入ってるなら、こうしなきゃっていうのはないんだ!”というメッセージをキッズたちが受け取ったところで、次は「自然のような家」というなかなかに抽象的な課題に挑戦してもらいました!(そう言ったとたん、「自然のようないえ〜〜〜〜??」とみんなが示し合わせたように口を揃えて言ったのがとっても面白かったです笑)
ちなみに”自然”をどう捉えているのか聞いてみると、「森、林、水、土、海、花、虫、太陽、風、雲、空、二酸化炭素、酸素、石、金銀、エメラルド」などが出てきます。うん、ここまではすぐ出てきそうだよね。なんて思ってたら「動物、肉、米、砂糖、発酵食品、梅干し、醤油、バター」などの食べ物類、そして「外に出る感じ、リラックス、身の回り、靴下をいつの間にか脱いじゃう、帰ったらすぐにお菓子を食べちゃう」なんていう現象や行動に至るまで、多様な視点が浮かび上がってきました。
一人ひとりがイメージした「自然のような家」は、追ってアップしますね!
そうやってイメージを世界、地球、宇宙規模までぐっと広げたら、次はその視点を少しずつ身近な家へと向けていきます。
そこで、「あなたのいえ わたしのいえ」という絵本をみながら(今回は、絵本をたくさん読んでます!)家を改めてみていくと、屋根や壁、床、入り口はもちろん台所やベッド、調理器具に至るまでいろんな”道具”の集まりではありませんか!
「築」の漢字の成り立ちも、道具を使うという意味が込められていたはずですが、キッズたち覚えているだろうか・・・
そんな”家”にフォーカスしてみると、また違う視点にも気がつきます。
それは、いろんな「かたち」の集まりであるということ。
次回はこのかたちに着目し、実験をしていきたいと思います!
MK
—
(参考) TCSテーマ学習について、以下よりご覧ください。
2019年度 年間プログラム(PDF) ・ テーマ学習一覧表(実施内容)