【学年】 1年生2年生
【探究領域】意思表現
【セントラルアイディア】人の心は表情と仕草で表され、伝わる。
<テーマ学習レポート>
「顔にかいてありますよ。」〜3・4wk〜
テーマ学習「顔にかいてありますよ。」〜5・6wk〜
プレゼンに向けていよいよ自分がこれからもっと発揮したいTCSスピリットについて一つのスピリットを選んでいきました。
6つのTCSスピリットはどれも大切で、考えれば考えるほど、どのスピリットも自分にはまだまだ足りていなくて、もっともっと発揮したいと思ってしまうようなものです。なかなかこの6つのスピリットを納得いくまで発揮できている人はいないのではないでしょうか。
子どもたちも私も一緒に考えながら、毎回選ぶ一つのスピリットが変わっていくほど、この『Love・Harmony・Playfulness・Resilience・Ownership・Confidence』は自分にとって大切で目指す高い目標のように感じられます。
しかし、そこから敢えて一つのスピリットを選ぶということも納得のいく意思決定をする上で重要なことです。
まずは自分で選んだスピリットとその理由をそれぞれが語り、共有し合って行きました。
「私は結構家でウソをついて兄弟のせいにしちゃうことがあるんだ。だけどそれじゃあ人から信じてもらえなくなっちゃうし、楽しくもないし、友達もいなくなっちゃうからConfidenceをもっと出して信頼されるようになりたい。」
「私は部屋のおもちゃもあまり片付けないし、家のそうじも全然しないの。でも自分のことだし、自分のお家だからこれからはOwnershipをもっと出したい。」
「私はよくなれてる人とは元気に遊べるけど、はじめての人やひさしぶりの人には緊張してあいさつがあまりできない。それにね、自分に質問されていないときはぜんぜん聞いていないからこれからはOwnershipを出したい。」
「ぼくはバスケとかおにごっこで負けるとすぐにやりたくなくなって怒っちゃうんだ。だからこれからはResilienceをもっと出して”負けても今度は勝つぞ!”と思って諦めないようにしたい!」
冬休み前から考え続け、何度も話し合ってきたスピリットのことについて、信頼し安心できる仲間同士だからこそじっくり自分と向き合った胸の内をさらけ出すことができたようです。
また、更に視点を広げるために、日々ともに学び、遊び、一緒に成長してきた仲間たちからの視点で「この子がもっと発揮するといいな、と思うスピリット」について同じように選んだスピリットとその理由について仲間同士で共有していきました。
「〇〇に、Harmonyがもっとあるとうれしいな。一人で本読んだり、遊んだりするのも楽しいけど一緒にもっと遊びたい時もあるから。」
「〇〇がもっと発揮できたらいいと思うスピリットはLoveかな。私たちとかスクールに体験で来る小さい子に優しくしてるように来年入ってくる1年生たちにも優しくお世話してあげられたらいいと思うの。」
「〇〇は前のテーマ学習でチームのリーダーをするのが大変そうだったからOwnershipをもっと出せるといいと思うよ!」
自分が考える自分に大切なスピリットという視点だけではなく、自分のことをよく知っている信頼できる仲間から伝えられる愛のある言葉から子どもたちは様々なメッセージを受け取っていたようです。
その上で一つのスピリットを選び、それを表す場面を無言劇(パントマイム)として創っていきました。
なかなか自分のイメージするスピリットを他者に伝わる場面を考え出し、その上で言葉を使わずに演じることは難しく、子どもたちも試行錯誤を繰り返しました。
演じている内に笑ってしまわないようにすること、顔の向きはお客さんの方も意識すること、目に見えないものがお客さんにも見えるように表情や仕草を工夫すること、など目標は分かってきてもなかなか上手く演じることができません。
みんなで何度も見せ合いながらgood&betterのフィードバックを伝え合い、プレゼンの前日まで磨き合い、時には思いきって変更を加えていきました。
プレゼンでは自分がこれからもっともっと発揮したいTCSスピリットを表す無言劇(パントマイム)とそのスピリットを選んだ理由について語ります!
YI
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(参考) TCSテーマ学習については、以下よりご覧ください。
2018年度プログラム_基本形 ・ テーマ学習一覧表_実施版