【学年】3年生4年生
【探究領域】万象究理
【セントラルアイディア】石ころから自然の不思議が見えてくる。
ぱっと見、雑然としておりますが、テーマ学習の第一歩を踏み出した時点での、子どもたちの頭の中であります。
“隕石” “でいがん” “マグマが固まったもの”など、本やどこかで聞いたことのある「言葉」は出てくるものの、身近な石や砂利とは話が繋げられないのが現状で、一方、岩の一部が石であり、それが砂や砂利の元になっているということは見知っているから断言できるようでもあります。
ただ、岩のもとは?と聞くと、これは見たことがないため想像の世界に。
「星?」
「地球も星だから、石ってこと?」
「それじゃ石の元って何?」「石のお母さんって何?」
身近にある石が何やら不思議な物体に思えてきました。そこで、早速、紅葉山公園に出かけてみました。
思い思いに石や砂、砂利を観察してみます。
「砂利だんごって作れない!」「砂だんごは作れるのに。」
「砂場の砂は下の方は湿ってるから水なしでだんごになる!」
「石と岩の間ってこのくらいの大きさ?」
「割れる石と割れない石がある。」
「傷つく石と傷がつかない石がある。」
「石って種類があるの?」
石だけでこんなにも発見が疑問が生まれてくるとは。
スクールに戻って、記録していきます。
見たり確かめたりしたことなどの発見は黄色の付箋に、そこから思ったことや疑問はピンクの付箋に書き記し、共有していきます。
同じことや似ていることは近くに貼りつけ、疑問に対して「答えになる」と思ったことを黄色に記してピンクの付箋に繋げていき、発見と疑問の思考過程を見えるようにしていきます。
大きさばかりに視点がいっていたけれど、実際に触ってみると、それだけではなく、重さ、硬さ、触り心地など、視野が広がっていくのがよくわかります。
「?の方が多いなぁ。」との声があがるくらい、見にいったことでますます疑問が増えてきました。同時に、確かめたいことも増えてきています。
「もっと知りたい。」
その原動力をもとに、いよいよ本格的な石調査の始まりです。
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(参考)2019年度TCSテーマ学習一覧より他のテーマ学習内容をご覧いただけます。