【探究領域】自主自律
【セントラルアイディア】私たちは私たちのために生きている。
<テーマ学習> 〜概要
私たちはみな個の尊厳を持って生きています。それは、生まれてきた誰もが「かけがえのない存在」であるということを意味します。自主自律領域では、私たちはどのように自分らしく生き続けられるのかを問い、考えていくわけでありますが、今回のテーマ学習では、私は私のためだけに生きているのではなく、私たちすべてのために生きている意味を探しながら、様々な人たちの生き様、考えに触れ、個々人が意見を出し合い、思考を繰り広げ、自らの「生」を見つめていきます。
その糸口として、「死」の現実を直視していきます。「死」とはどういうことなのか、「死」によって私たちはどういう事態に直面するのか、私たちに「死」がプログラムされていることの意義とは何か。タブー視されがちな「死」を巡る事柄に目を向けることによって、人がなぜ生きるのかを考えます。
「死」は誰にでも訪れます。限られた「生」の中で、どのような人生を送っていきたいか、自分らしい人生とはどんな未来なのだろうか、生きる意味を問い続けながら、自分の人生の年表をつくりあげていきます。生まれた日から終わりを迎える日までの年表です。これまで自らの生きてきた過程を振り返り、自分の強みや弱み、判断基準を根拠に、未来に起こりえそうなことを想像していきます。そして、年表の最期となる「死」を迎えたときに、自らの葬儀で読まれる「弔辞」を作成します。
読み手は人生において関わりの深かった人物を選び、プレゼンテーションにて、自らがその第三者を演じ、自分宛ての弔辞を読み上げます。人柄、乗り越えてきたことなど、具体的なエピソードを交え、人生を紹介します。自身が「かけがえのない存在」であることを認識し、生きることの喜びを語れる人生であってほしい、そうした願いを込めた設定であります。
「死」という事象にではなく「生」に焦点を当てた葬儀と弔辞です。思索した上で自分らしい生き様を描き上げていく、TCSの5・6年生にとって、決して早すぎることのない挑戦す。
AN
(参考) TCSテーマ学習について、以下よりご覧ください。
・2022年度 年間プログラム(PDF)運用版
・テーマ学習一覧表(実施内容)