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「Borderless World」5年 テーマ学習 概要T6

【探究領域】共存共生
【セントラルアイディア】互いの人権・自由・正義の尊重が平和の基礎となる。

<テーマ概要>

「あなたが誰であろうと、どこで暮らしていようと、大人であろうと子どもであろうと。平和な世の中で、各々の正義を持ちながら自由に暮らす権利を持っている。」

日本で暮らすわたしたちにとってこの一文は、なんの疑いもなくわざわざ言葉にするまでもない。そんな当たり前の価値観ではないでしょうか。

しかし、女性のメガネ着用禁止といった外見・服装についての企業ルール強制から、一部の思想を持つ人々から脅迫を受け、展示作品の中止・撤去が生じた国際芸術祭、特定の国や地域の出身を理由に差別言動が繰り広げられるヘイトスピーチなど、国内においても様々な”相違”や”衝突”が生まれ、そのたびに議論が巻き起こっています。

そこからさらに世界へ目を向けてみれば、住む場所を追われ約7000万人超の難民が生まれている紛争、10ヶ月経ってもなお沈静化の兆しがない香港デモ、急激に緊迫感が高まり一触即発状態のアメリカ・イラン対立など、各地で紛争や闘争、排除が起き続けています。

 インターネットを介し圧倒的なスピードでつながっていく世界とは裏腹に、同じ「人」であるにも関わらず、なぜ弾圧や迫害、差別が行われ続けてしまうのか。

Border」が生まれている事実を前に、人が持つ違いを違いとして理解し、自分と異なる考えの人々にもそれぞれの正しさがありうると認められるかどうか。

本当の意味で「Borderlless World」をどう生きてゆくのか、そのためのキーワードが「人権」なのです。

 すべての人とすべての国が達成すべき、基本的人権についての宣言「世界人権宣言」。この宣言が生まれた経緯やそこに込められた思いについて知り、内容を読み解くことで、基本的人権とそれを脅かす実情について把握していきます。そのうえで様々な人権問題に触れ、平和を実現するためにはどうすればいいか、自分なりの「平和」について熱くスピーチをします。どんな言葉を選び、どう話せばより相手に伝わり、聞く者の心を動かすことができるのか。内容理解を深めるとともに自問を繰り返していきながら、いかにして「言葉」で主張できるのか。6週間の成果が、一人ひとりのスピーチとして表れてくることでしょう。

 

MK


(参考) TCSテーマ学習について、以下よりご覧ください。
2019年度 年間プログラム(PDF)テーマ学習一覧表(実施内容)

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