「挑学のすすめ」
グローバル化の進展や技術の進歩の加速によって私たちは様々な分野において前例のない変化に直面しており、技術・創造の世界において日本はもはや遅れをとっている状況にあります。ビジネスを含め社会の様々な分野でイノベーションが求められる今、時代を担う人材に必要とされているのは、実は私たちの多くが学んできた初等教育の現場で長い間掲げられてきた大きな目標のひとつであり、イノベーションの創造性にもつながる「挑戦する心」なのです。
しかしながら、挑戦する人になって欲しい、挑戦者が欲しいと望む声は一層高まっているにも関わらず、社会的問題を回避するために学校現場では禁止事項が増え続け、家庭においても膨らむ不安が故に日々挑戦しないことに子ども達が慣れていく環境が広がっていることが懸念されています。子どもにとっても企業にとっても、将来生き抜いていくために現在も望まれてやまない「心」であり「力」が弱まっているといえないでしょうか。
では、何をもって挑戦というのでしょう?挑戦といえない挑戦もあるはずです。挑戦しようとする時に、あるいは挑戦させたい時に、大人の私たちはどのように子どもをサポートしたらよいのか? 企業であれば部下にチームにどうしたらその環境をつくることができるでしょうか?
子どもが目指す目標に共に向かい支える大人として子どもとどう関わりどう働きかけ続けるのか、創立以来15年以上に渡り追究・実践してきたTCSでの挑戦する学び「挑学」の概念は、教育現場や家庭のみならず一般にも共通する本質です。その概念を共有・体験することで今後に活用していただきたくワークショップを開催します。
【テーマ】 「挑学のすすめ」
【主 催】 NPO法人 東京コミュニティスクール
【日 時】 2020年2月16日(日) 9時30分~17時
【会 場】 東京コミュニティスクール
東京都中野区中野1-62-10(アクセス)
【WSリーダー】 山﨑 智仁(やまざき ともひと)
*プロファイルは下記をご参照ください
【対 象】 教育関係者、保護者、一般
【参加費】 11,000円(税込)昼食付
【定 員】 20名(要申込) *定員になり次第締切ります。なお、WS終了後に情報交換会を行います(17:30〜20:00)。こちらも奮ってお申込みください(別料金)。
東京コミュニティスクール セミナー事務局
e-mail: seminar[at]tokyocs.org phone: 03-5989-1869 (担当:若林、真脇)
<<ご注意ください>>
※お支払方法等について:
自動確認メールとは別に、セミナー事務局より、受付確認ならびに参加費支払についてご案内メールが届かない場合は、お電話にてご確認くださるようお願いします。
※キャンセル料について:
規定によりキャンセル料が発生します。返金の場合は振込手数料はご負担いただきます。詳しくは、「参加費ならびにキャンセル料の取扱いについて」をご確認ください。
なお、天候等によりTCS側より開催中止とした場合は全額返金します(振込手数料はご負担いただきます)。
※お申込み前に:「利用規約」もご確認ください。
※万一キャンセルの場合は、他の方にご案内できるよう早めにお知らせいただけますと幸いです。
TCSには、子ども達がチャレンジしやすい環境と、そのチャレンジを後押しする「挑学」という考え方があります。今回のワークショップでは「挑学のすすめ」と題して、大きく分けて二つのことを学びます。
(1) 「挑戦の見極め方」
なにか新しいことへと挑戦するとき、挑戦者はそのハードルが自分にとって高すぎれば「無謀」になってしまい、逆に低すぎてしまえば「安易」になってしまい、どちらも学びが生まれるどころかむしろ「逆効果」となってしまいます。これから挑戦しようとする人にとって学びに繋がる「挑戦」はどのように選んでいけばよいのか、体験的に学びます。
(2)「挑戦を後押しする関わり方」
挑戦をしようとしている子どもに対して、私たちには何ができるのでしょうか。「挑戦しろ!」と伝えても子どもは萎縮して動かず、「挑戦するまで待とう」と思ってもなかなか挑戦しない子にヤキモキしてしまい、これといった正解がないのが人との関わりです。TCSでの挑学の考えた方をもとにして、子どもたちの挑戦を後押しするための関わりを参加者と一緒になって考えます。日々子どもたちと関わる方々だけでなく、会社の部下や家族との関わりにも本質では共通する「挑学」を、ぜひ学びにいらしてください。
WSリーダープロファイル
山﨑 智仁(やまざき ともひと)
東京コミュニティスクール初等部教員。慶應義塾大学SFC研究所上席研究員。Google for Education認定イノベーター。
2013年慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。認知心理学の研究室で人のバイアスと思い込みをいかにして克服できるかの研究で修士号を取得。修了後フリーランスエンジニア・データサイエンティストとして活動する傍らTCSのボランティアスタッフとしてIT管理者を務める。2015年よりTCS常勤初等部教員として認知科学に基づく学習の研究開発を行う。IT担当として、ITカリキュラムの構築から、ITを活用した教育と学習の環境づくりをリードしてきた。また、認知科学と教育実践をつなぐ国際コミュニティ「ABLE」の運営にも携わっている。
東京コミュニティスクールとは http://tokyocs.org
小学生・幼児を対象に少人数・異年齢による「実体験に基づく探究」と「テクノロジーを活用した学習の個別化」を実現する全日制マイクロスクールを運営(東京都中野区)。大人と子どもが共に育ち、共に生き、共に創る「学びのコミュニティ」を構築し、大人と子どもが共に学び合いながら、主体的に「学び続ける力」を身に付けていく場を創り出すことを目的とする。日本の子どもたちが、正解なき人生や国境なきグローバル社会でたくましく生き抜くための「探究する学び」を研究開発、実践。学びの選択肢の多様化とその選択の自由に関する認知を拡げる活動と同時に、公教育他各界への情報発信、研修などの普及活動も積極的に行う。
2004年8月開校。2006年7月NPO法人格取得。2010年国税庁より認定NPO法人の認定を受ける。2014年8月創立10周年を機に中野区へ移転。法改正により所轄庁が東京都になり、2015年4月新たに東京都より認定NPO法人の認定を受ける。2016年4月プレ初等部(3歳児〜5歳児)を開校。2019年4月現在、計49名の児童(小学6年まで)が通学。
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主催: 特定非営利活動法人東京コミュニティスクール
後援: 株式会社グローバルパートナーズ
20年後の社会を担う子ども達に相応しい学校教育のイノベーションを!
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