タイトル:Zone
探究領域:自主自律
セントラルアイディア:過ぎたるは及ばざるがごとし。
[3・4年生]
冬休みが明けて、4週目に突入しました。
公園のアスレチックで体を動かしたり、50m走や1200m走のタイムを計測したり、
外で活動することが多いと思いきや、部屋の中で言葉を暗記してみるなど、
やってきたことはどれも楽しく頭に残っているものの、いったいこれは何のためにやっているのでしょうか。目的を持っているのといないのとではこれからの行動に大きな差が出てきます。
ちょうど中間地点。これまでやってきたことを振り返ります。
「Zoneって自分の限界のこと?」
「自分の限界を広げていく、できる範囲を広げていく。
そのために、城山公園に行ってトレーニングしているんだよね。」
「自分のできることを測ってきた。」
心拍数による運動強度を測ることで、体を温める程度なのか、
体力を鍛えるレベルまでに達しているのかがわかります。
目に見えない「どの程度」なのかを数値化することで見えるようにしてきたという、
行動の目的を確認していきます。
「やりすぎてもやらなさすぎても体を壊しちゃう。」
「運動ばっかりでもダメだよ。」
「食べるばっかりでもね。」
「どっちも同じくらいに一生コントロールできれば健康ってことじゃない?」
自分をコントロールする。それが可能になれば自分のできる範囲が広がっていく。
その仮説をもとに、自分の思い通りの運動強度で体を動かすことを目指してきたわけです。
しかしながら、ただ70〜80%の運動強度で体を動かしていればいいということにもいきません。
一部でなく全体を使うということも意識してきたことが思い出されます。
「体の軸作りって、独楽と似ていると思う。」
回り始めは軸を見つけてブルブルと動き、軸を見つけたときにはスーっと動く、最後は軸を探せなくなって大きく揺れてグラグラしてしまう。独楽の動きとZoneの中での自分たちの動きが似ていると言うのです。
この話には、「おー!」「確かに!」と納得の声があがります。
遊んでいるようですが、まじめに軸探し中。
軸を見つけようとすることで背筋が伸びてきます。
整った姿勢の状態を体で覚えます。
新聞紙を体幹につけたまま落とさないように走ります。
姿勢よく走るための練習です。
体の使い方やその練習方法を知っていくことで、
自分の体のバランスを整えていきます。
実際に50mのタイムを計測してみると、
ベストタイムより速くなっている子もいれば遅くなっている子もいます。
「タイムは出なかったけど、軽くなった気がする。」
「速くなってる。こけしすごい!」
「走りにくくなったかも。」
骨盤、肩甲骨、姿勢の3つを意識して体の軸を見つけていく「こけしトレーニング」。
走りにくくなったのは、体の癖が軸に向かって修正されているのかもしれません。独楽でいえば、うまく回る前のグラグラしている状態と同じかな。
「そっかー、そうかも。」
まずは信じて続けていこう!
AN
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