タイトル:We love 遊
探究領域:時空因縁
セントラルアイディア:「不易流行」
[3・4年生]
自分の親・祖父母が子どもの頃にどんな遊びをしていたのか。
以前から伝え聞いていた話や今回初めて聞く話・見る写真を通して、
遊びだけではなく、その時代にどんな生活をしていたのか、
学校ではどんなことをしていたのかなど、思い出になるエピゾードまでが話題に出てきました。
それぞれの話を聞いていき、共通している部分、相違している部分を追っていくと、
祖父母世代では、第一次世界大戦、もしくは第二次世界大戦といった、戦中戦後の体験、
親世代では、高度経済成長の影響が浮き彫りになっていきました。
どうして戦争が起きたのか、どこと戦ったのか、
負けたのになぜ日本は豊かになっていったのか、
次々に出てくる疑問を探りながら、歴史をたどっていきました。
日頃、ニュースは天気予報くらいしか見ないと言っていた子どもたちでしたが、
安保法案に関する時事に興味を持つようになり、
戦後からの憲法の流れが今に続いていることを実感するきっかけにもなりました。
プレゼンでは、「これからも変わらないと思うこと、変わるだろうなと思うこと」という質問に対して、
「物を使わない鬼ごっこなどの遊びは変わらず、ゲーム機などの技術は変わっていく。」
と
変わる遊びと変わらない遊びがあるという応答をしていました。
遊びの内容は変わらなくても遊ぶ物はどんどん変わっていくという発見が印象強かったようです。プレゼン後に遊び以外での「不易流行」を聞いてみると、
「戦争は流行になってほしい。」
「自殺はなくなってほしい。ニュースで見るから。」
「男子は暴力ばっかり、やめてほしい。」
変わらないけれど、変えていきたいことがあがり、
変わってしまうかもしれないけれど、変わらないでほしいこととして、
自分たちが今もっている楽しい時間や、今存在している植物や動物が絶滅しないでほしい
と
答えていました。
中には、自分の直していきたい性格を変えたいという意見もありました。
身近な遊びの「不易流行」を見ていくことで、それが社会の動きとつながっていることに
気づいていきました。
大きな流れの中で自分たちの置かれた生活があるということまで視点が広がり、
これからの社会の動きに興味をもてていけたらと思っています。
AN
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