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「日本フード記」4年生 テーマ学習〜概要

 

【探究領域】時空因縁
【セントラルアイディア】。

<テーマ学習> 〜概要

国土の大部分を山地が占め、四方を海に囲まれた日本は、豊かな自然と四季の移ろいの中で多様な食文化を育んできました。地域ごとに異なる気候や地形、風土の恵みを生かしながら、人々は知恵と工夫を重ね、郷土料理という形でその土地ならではの味を受け継いできました。しかし近年、地球温暖化による気温上昇や海水温の変化、異常気象の増加などが進み、私たちの食を支えてきた風土にも変化が起き始めています。かつて北国で育たなかった作物が収穫できるようになったり、逆に南の海でしか獲れなかった魚が北へ移動したりと、気候の変化が「フードの地図」を書き換えつつあります。

今年度の「日本フード記」では「風土が変わればフードも変わる。」という視点から、過去と現在、そして近未来の日本の食文化を探究します。まず、日本の地形や気候の特徴、各地の伝統的な郷土料理を学び(実際に食べてみることも学びの重要な要素です!)、風土がいかに食を形づくってきたのかを理解します。次に、気候変動によって生じる環境の変化が、今後どのように食文化を変えていく可能性があるのかを調べ、すでに変化の兆しがある現状を認識するとともに、近未来の地域の姿を想像します。そして最終的には、これからの時代の新たな郷土料理=「シン郷土料理」を創造し、それらを基軸に「未来へつながる日本の食物語(日本フード記)」を描き出します。

自然と共に生きてきた日本人の知恵を受け継ぎながら、変わりゆく風土とどう向き合い、どんな食の未来を築いていけるのか——それを考える旅が「日本フード記」なのです。

KK


(参考) TCSテーマ学習について、以下よりご覧ください。
・2025年度 年間プログラム(PDF)運用版
テーマ学習一覧表(実施内容)

 

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