【探究領域】自主自律
【セントラルアイディア】私たちは選択しながら生きている。
<テーマ学習レポート>
TCSキッズ3・4年生にとって、どう行動していいかわからず悩んでしまう場面とはいったいどんなときなのでしょう。実体験に基づいた事例をとりあげ、意思決定の選択肢を広げていきます。
「行動に困ったこと」と言われてもピンとこないのが実態の様子。
「どうしていいかわからなくなったこと」で聞いてみてあがってきたのは、こちら。
・フリーのとき、ドロケイでもめごとになって、本当は遊びたいのに解散になってしまう。
・サマープロジェクトで何をテーマにしていいか迷う。
・納得できないアドバイスを言われて、どうしようってなった。
・好きな人を教えろってしつこく言われて困った。
出てきた事例をもとに、自分たちだけで、どのくらい選択肢が出せるのか、その中で自分はどれを選ぶのかをグループに分かれて考えてみました。
各グループでどんな話し合いをしたか、今だったらどれを選択するかその理由をシェアしていくと、、、。
「もめごとになったら、ハーモニーを出せばいいと思う。」
「嫌だったら、黙るのでなくて「やめて」って言えばいい。」など、
一見、正当な判断のようにも見えますが、どこか人ごと。実感がこもっていないことが見えてきます。
また、選択肢があまり出てこなくて、本当に悩んでいるグループがあることもわかってきました。
実際には悩みなんてない?いや、迷っていることはある。だけど、言葉にしたり、思い出したりすることができない。その実状を鑑みて、日頃の彼らの言動から、「こんなことあるんじゃない」と事例を一緒に考えていき、グループ分けをし直してみました。
どんな事例について考えていくのかは、プレゼンでのお楽しみとさせていただきます。
それぞれのケースにおいて、考え型に当てはめながら選択肢を考えていきます。選択肢を広げるために、まず次の3つを考えていきました。
⒈ 原因を考える ⒉ 実状を整理する ⒊ 目的の目的を書き出す
中でも、自分はどう振る舞いたいのか、なりたい自分像や、何がしたいのかといった「目的の目的」を問い続けていくことで、この場合に自分は何を判断基準としているのかを見つけ出していきます。これが、選択肢を考えていく上で重要な視点となってきます。
判断基準は人それぞれです。1・2週目で、自分たちがこれまでの行動を振り返ったときに出てきた判断基準は次のとおり。中でも、欲求、好き嫌い、楽しさ、親を基準に選択してきた行動が多いことが見えてきました。
では、それ以外にはどんな基準が考えられるのか、参考として、保護者の人たちの判断基準を見ていくことに。
大人でも判断には迷い、決めるときには軸となる考えがある。お預かりしていたお手紙を紹介していきました。一人ひとりの考えに耳を傾け、自分も参考にしたいと思う判断基準を付箋に書き加えていきます。
「こんなこと考えてたのか」「知らなかった」「意外だな」「なんか涙が出てきた」など、つぶやきながらもらった手紙に目を通し、「これが判断基準だな」と思ったところにラインを引いていました。心に響くものがそれぞれにあった様子です。ご協力いただきましてありがとうございました。
選択肢を広げていくための思考はまだまだ続きます。
AN
—
(参考) TCSテーマ学習について、以下よりご覧ください。
2019年度 年間プログラム(PDF) ・ テーマ学習一覧表(実施内容)