【学年】3年生4年生
【探究領域】万象究理
【セントラルアイディア】石ころから自然の不思議が見えてくる。
調査結果をチームごとに報告していくと、結果が同じところもあれば違うところも。
「調査した場所が隣だと、結果も似ている?」
「川の近くと崖の近くでは、砂の多いエリアとかあって違ってた。」
など、周りの様子を思い出しながら、振り返りをしていきました。
「!」と「?」も膨らんでいっています。
An image An image
そして、自分で考えた10種類の石を表にまとめて、みんなで共有するためにiPadで撮影。垂直に撮ること、ピンボケしてないこと、影で暗くなっていないかなど、意識しながらカシャリ。
Kさんの10種類。なかなか面白い着眼点です。ペン書きで清書しているところもいいですね。
もともと、どんな種類の石があるのかを知りたがっていた子どもたち。こちらの資料を参考に、自分の拾ってきた石の種類を色、粒の大きさ、傷がつくかどうかで調べていきます。
「これ、どれにも当てはまらないよ。もしかして新種発見!?」
「これって、なんかミックスみたい。2種類の石がくっついてる。」
傷つけるだけでは分からず、割れるかどうかで柔らかさを確かめてみることも。
自分で考えた10種類の石から、このように分類が変化しました。
観察に加えて資料での情報を取り入れていくことで、ますます石の不思議は増えてきました。(これぞ探究!)
そして、今週、多摩川下流で上流と同じ調査をすることで、比較検討をしていきます。
次の調査に行く前に、まずは皆と今回のふりかえりを行います。
実際に河原で石に触れ、観察しているからこそ、本で読むと「なるほど」と思うことが出てきます。それぞれに思った「なるほど」を青い付箋に抜き出し、何を書いたかシェアしていきました。
「もともとの石は大きな岩で、風や雨で削られたり、川の中でぶつかったりして小さくなっていくんだ。思ってた通りだった。」
「多摩川の石って質がよくって石垣の材料にたくさん使われたって書いてあった。」
「石炭紀ってジュラ紀の前って書いてある。恐竜のいた時代より前に生きていた虫が固まって石灰岩になったなんて。」
「石灰岩って虫なの?気持ち悪いけど、すごい。」
「そんな昔から時間をかけてできたんだ。」などなど
知り得た情報が疑問の解決になっているかどうか、確認しながら貼り出していきました。
さて、このあとに控えている下流でのフィールドワークを前に、「上流と下流では石灰岩の数は増えるか減るか」予想を立ててみました。意見は3パターンに分かれ、主張もそれぞれ。
増える:
「下流は石が小さくなってるはずだから、石の数は増えてるよ。」
「石が溜まって止まるかもしれないから増えてると思う。」
減る:
「いや、人間が使うためとか調査するためとかで取ってしまって少なくなってるよ。」
「削られて粉になっているかもしれない。」
同じ:
「持って行かれて減る分とその場所でできた石灰岩の数を考えると減っても増えてもいないと思う。」
個々に下流のイメージを膨らませながら、いざ、宿河原に出発です。
AN
——
(参考)2019年度TCSテーマ学習一覧より他のテーマ学習内容をご覧いただけます。