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「ありがとうにありがとう」G1G2テーマ学習 レポート3

【探究領域】社会寄与
【セントラルアイディア】私たちはおかげさまで生きている。

<テーマ学習レポート>

見つけた「おかげさま」を記録していきます。

誰のおかげなのかを知っている場合には、その人の顔を描いてみます。会ったことのない誰だかわからない陰にいる「おかげさま」は黒い影にしています。

ありがたみがあるから「おかげさま」。自分がどうありがたみを感じているかを記録していきます。ひとつの事柄から複数人のおかげさまがいる場合も見えてきます。

 

次は、書いたものを他者に伝えていきます。

同じことを書いているかもしれないし、違うようで似ているものもあるかもしれません。

お互いに書いたものを確認しながら、どんなおかげさまが集まったのか、分類してみることに。

ここでのポイントは、2つ。

・どう話し合いを進めるか(Social skills)
・どういう視点で分類するか(Thinking skills)

話し合い活動をする前に全体で 約束事(エッセンシャルアグリーメント) を決めました。

 

これは、参加する一人ひとりに、Social skillとしてのLeadershipを発揮してもらいたいためであります。そして、今回は、 2年生にファシリテーターを務めることにチャレンジしてもらいました。 参加者の一人として意見を言ったり、話を進めたりすることを意識し実践することを通して、Facilitationのスキルを高める機会をつくってみました。

 

どう分類(仲間分け)していくかについては、いつも壁に貼ってある「シンキングツール」を改めて紹介。分け方に正解はなく、いろんな分け方がある中で、自分たちのやりやすい型を見つけてほしいことを伝えました。

3グループに分かれてスタート。1日では終わらず、2回、行いました。

設定時間内に、どのグループも分類できました。これはすごい!

さらに、すべてのグループが異なる分類をしていて、考え方や視点は、様々あることを実証することもできてしまいました。

以下、分け方をまとめたものです(一部)。
 

 

文字が見えにくい為、ご紹介しますと..

グループA
… ベン図が使えそうだと判断
・いつもよく会うおかげさま
・時々会うおかげさま
・めったに会わないおかげさま

グループB
4つに分類 (ver.1)
・生物のありがたみ
・整備のありがたみ
・つくってくれたありがたみ
・学びのありがたみ

4つに分類 (ver.2)
・お金を払ってくれるおかげさま
・運んでくれるおかげさま
・自分たちが楽しめるおかげさま
・注意してくれるおかげさま

グループC
4つに分類(ピラミッドにできそう?)
・めったにいないおかげさま
・TCSにいるおかげさま
・TCSでなくてもいるおかげさま
・身近にいるおかげさま

1年生に、自分のグループのファシリテーションぶりを聞いてみると、それぞれの努力が伝わってきます。1年生でもしっかり見ていて言葉でも説明できることが分かります。

「Rくんが最初に意見を言ってくれて、そのあと順番に言っていったのがよかった。」(Mくん)

「Hくんが「読んでみて!」という進め方をしてくれたからスムーズにできたと思った」。(Iさん)

「Kさんが、みんなの意見を聞いていたから、3つの約束(エッセンシャルアグリーメント)を守っていると思った。」(Aさん)

「Hくんは、決める→決める→聞く→決めるってメリハリをつけていた。」(Dくん)

「Yくんは、時間を守るために書いたものを全部読まずに短くしてた。」(Iさん)

「Yさんは、「どう?どう?ってみんなに聞いてた。」」(Aさん)

「Aさんは、Rくんの考えを引き継いでいた。」(Hさん)

全体を通して、いかに誰だかはわからない黒い影となっている「おかげさま」が多いかに気がついてきました。

6人がファシリテーターを経験したので、あと1回、話し合いの機会をつくる予定です。

AN

——
(参考) TCSテーマ学習について、以下よりご覧ください。
2020年度 年間プログラム(PDF)運用版
テーマ学習一覧表(実施内容)

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