【探究領域】万象究理
【セントラルアイディア】人体の構造と機能には美がある。
<テーマ学習> 〜概要
何に「美」を感じるかは人によってさまざまです。たとえば「モナリザ」という有名な絵画を取り上げてみても、その全体の色合いに「美」を感じるのか、描写されている女性の表情や佇まいに「美」を感じるのか、あるいは被写体それぞれが並んだ構図、背景などに「美」を感じるのか。全く「美」を感じないということもありえます。「美」を定義するのは難しく、だからこそ誰がどこに「美」を感じるかは興味深いものとなります。
そのように何かに「美」を感じるのは、私たち自身が持って生まれた感性なのか、あるいは経験の中で培われてきた感覚なのか、読んだ本や誰かの発言の影響なのか、はっきりと判別できるものでもありません。ただ確かなことは、「美」という判断基準があるということです。
今回のテーマでは「人体」の中にある「美」について学んでいきます。私たちの体は目に見える部分はほんのわずかであり、その内部には内臓があり、筋肉があり、骨格があります。そういった体内のさまざまな構造自体にも「美」は存在し、またそれぞれの構造が組み合わさることによって体の動きが生まれ、そうした動きの中にもまた「美」が生まれます。
まずは人体がどのように形作られているのかをさまざまなメディアを通して学び、自分たちの体の動きがどのように可能になっているのかを考えていきます。今回はとくに骨格に注目していくことで、それぞれの骨の特徴や、他の骨との組み合わせの中でどう機能しているのかを学んでいきます。そうして骨についての知識を広げる過程で自分らしい「美」を発見し、自分の手で骨格標本として再現していきます。「美」を自分の手で再現し、自分の言葉で表現することを通して自分の中の「美」と向き合っていきます。
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(参考) TCSテーマ学習について、以下よりご覧ください。
・2024年度 年間プログラム(PDF)運用版
・テーマ学習一覧表(実施内容)