【学年】 5年生 6年生
【探究領域】時空因縁
【セントラルアイディア】私たちには知らない世界がある。
<テーマ学習 概要>
「日本ってどういう国?」そんな質問をされたとき、あなたならどう答えますか?
「四季があって自然豊か」「日本料理の繊細な味わいが魅力」「電車がほぼ時間通りにやってくる」「アニメが面白い」など、なにに注目するか、どこを切り取るかによって、その答えは全く違ったものになってくるはずです。しかし同じ国内にも関わらず、土地の気温や降水量の違いはもちろん、エリアによって話されている言葉が違ったり、お盆の時期が異なっていたり、お雑煮の種類が多岐に渡っていたりと、「実は知っているようでよく知らないこと」が存在しているのではないでしょうか。
そこから世界に目を向けてみれば、人種・肌の色・言語・宗教・政治など、多様な”思考”や”行動”、”文化”があることは知っていても、それら一つひとつにどんな特徴があるのか、どんな背景があるのかと言われると、島国育ちの私たち日本人には「知らないこと」が多いのも事実であります。
しかしその”多様な違い”こそが、土地に根付く人々が風土にあわせた生活を営む中で、知恵を絞り、それが醸成されていったもの。だからこそ、土地の風土と歴史、文化は切っても切れない関係性なのです。
そこで今回は、TSCの姉妹校・フィッツロイコミュニティスクール(FCS)がある「オーストラリア」にフォーカス。世界地図で見れば”日本と同じ経度上”にある国ですが、はたして日本と同じ環境で、同じような生活が繰り広げられているのでしょうか?オーストラリアの豊かな土地に注目し、そこでどんな暮らしが営まれ、どんな文化が生まれているのかを調べながら、私たちが暮らす日本と比較をしていきます。そのうえで、実際にFCSにオンラインインタビューを実施し、両国の共通点や相違点を紐解いていく中で、自分たちが当たり前に思っていたことが、必ずしも他者の当たり前ではないということが、自ずと浮き彫りになってくるでしょう。
外国人という視点を通して日本をみたとき、一体どんな日本が見えてくるのでしょうか。知っていると思っていた日本も、実は知らないことばかりかもしれません。
そんな日本を再認識し、改めて日本らしさを言葉にしていくことを目指しながら、無数に広がる”私たちの知らない世界”へと一歩を踏み出していきます。
MK
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(参考) TCSテーマ学習について、以下よりご覧ください。
・2020年度 年間プログラム(PDF)運用版
・テーマ学習一覧表(実施内容)