タイトル:「紅葉山」見っけ隊
探究領域:時空因縁
セントラルアイディア:場の観察から私たちの生活が見えてくる。
[1年生]
初めてのプレゼンを終えた子どもたちはちょっと放心した感じでした。大勢の人の前で立つこと、視線が注がれる中で話をすることは、それだけ大変なこと。みんな必死にがんばっていました。「本番」というものを体験したことで、次へのステップとなっていくことでしょう。
今回は、セントラルアイディア「場の観察から私たちの生活が見えてくる。」を目指して、ひたすら観察を続けてきました。この6週間で、どんなことが見えてきたかを最後の振り返りの時間に聞いてみると、次のような発言が返ってきました。
いっぱいダンスの人が見えてきた。
「ねこ道」が見えてきた。
2番(番号のついた木)が5週目に見えた。
文字が消えているけど、「ありがとうシール」になってるのを見つけた。
エビがだんだん見えてきた。
ロダンの周りにだんだん花が咲いてきた。
じーっと見ていることで、見えてくるものがあったり、違う日に見ることで、ちょっとした違いに気がついたりと、観察し続けることに面白さを感じていった様子が伝わってきました。また、「私たちの紅葉山公園」をプレゼンに向けて語ってきたわけですが、私たちの紅葉山公園ってどんな公園?と聞いてみると、
考える公園
不思議な公園
いろんな生き物がいる公園
景色を見る、遊ぶ、休む、いろんなことができる公園
ごみが捨ててある公園
崖があって、滝があって、水がある公園
様々な人が生き物がそれぞれの目的で同じ場所を利用し、共有していることが、紅葉山公園を通して、見えてきたことが伺えます。これも、じっと見ることに加え、その場にいる人たちと直接、話をしてみたことが大きな成果につながっていったのだと思っています。「現場を見る」「現人に聞く」、テーマ学習において、私たちが大切にしているこうした一次情報を得ることが、学びを面白くさせる原動力であることを改めて実感した次第です。実際に見て聞いてを繰り返し、広がりや繋がりを見い出していくことをこれからもどんどん続けていってもらいたいです。
AN
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