タイトル:「紅葉山」見っけ隊
探究領域:時空因縁
セントラルアイディア:「場の観察から私たちの生活が見えてくる。
」
[1年生]
1年生たちが入学してから、早くも2週間。
テーマ学習も2週目に入りました。
今週も、先週に引き続き、TCSから徒歩3分ほどのところにある紅葉山公園で、それぞれが「?」「!」「もやもや」を発見するべく、隊員たちは毎日元気に探検にくりだしました。
先週は30コたらずの「みっけ!」が、今週の木曜には70コを超え、1年生たちも「100コ見つけよう。おー!」と気合十分です。
中にはこんな「みっけ!」もありました。
『きのうは、この砂場走りやすかったのに、今日は走りにくいのはなんで?あ、きのうは晴れていて暑かったけど、今日は曇りで涼しいから、天気と気温が関係してるのかな?」
今週は、先週の「みっけ!」をじぶんたちで発見するだけでなく、公園に来ている人たちに「なんでこの公園に来たのか?公園のどんなところが好きなのか?」をインタビューするという任務も増えました。
どきどきしながら、恐る恐る子供たちは、公園でそれぞれの営みをしている人たちに話しかけていました。
インタビューの結果、こんな公園の人の声を聞くことができました。
本を読んでいたお兄さん:「最近このあたりに引っ越してきました。お休みの日はよくこの隣にある図書館にきます。さっきそこで『鉄の本』を借りてきて、ここで読んでいるんだよ。」
ベンチに座っていたお姉さん:「この近くのスポーツクラブに通っています。月〜水曜日は、外にも走りに来て、よくこの公園で休憩しています。」
ダンスをしていた5人組のお兄さんたち:「来月の終わりライブに向けて、ダンスの練習をしているよ。僕たちはお笑い芸人で、お金がないから、公園で練習しているの。公園はタダで場所が使えるからね(笑)」
こどもたちは、どんな人が、同じ公園をどんな使い方をしているのか、その違いに驚きを受けていました。
インタビューはまだまだ続きます。
公園を使いに来ている人たちだけでなく、『公園の人』(警備員さん)にもお話しを聞くことができました。
先週「みっけ」た、『ありがとうございます』と書かれているシールが貼られた、通称『ありがとう橋』について、なぜそんなシールが貼られているのか、その真相を聞くべく、質問をしました。
すると、こんな返事が返ってきました。
公園の人:「あ。ほんとだ!みんな、いつも綺麗に公園を使ってくださって、ありがとうございます、っていうことだと思うよ。」
TCSキッズ:「あ〜〜〜!やっぱりそうだったんだね!!!」
人に話を聞くことで、今まで「?」だったことが、「!」に変わる瞬間。
「聞く」という観察が、様々な人々の生活の姿をあぶりだす。
着実にセントラルアイディアである、「場の観察から私たちの生活が見えてくる。」に近づいていることを実感しました。
そんなアクティブな学びの醍醐味を味わった1週間でした。
ES
※TCS2016年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。