調査隊の次の任務は、フィールドワークの振り返りで出てきた疑問、仮説の
検証です。
まず最初は、「石灰岩は削れやすく、チャートは硬い。だから石灰岩は下流にはなく、
チャートは下流にもある。」という仮説を検証するための実験です。
子ども達は、「かなづちで叩いて、割れるか調べる」という方法で実験をすることに。
実験は安全第一。場所はスクールの玄関前。
破片が飛ぶと危険なので、ゴーグルを着用し、手にしたかなづちを振りかざします。
「カンッカンッカンッ!」周囲に音が響き渡ります。
石灰岩はあっという間に割れて、粉々になってしまいました。
同様にチャートもかなづちで叩きますが、こちらは石灰岩のようにはいきません。
「なにこれ、めちゃくちゃ硬いじゃん。。」
しばらく悪戦苦闘していると、子ども達はチャートのいろんな特徴に気づき始めました。
「見て見て。かなづちで叩くと火花が散ったよ!!」
「おっ、アスファルトに字が書けるぞー。」
「うげっ、何この匂い。鉄みたいで臭い。。。」
石の匂いをゲストにかがせて喜ぶ姿も見られました。。
本や教科書に書かれているだけではなかなか頭に入ってこない情報も、実験を通じて
「自らの体験として経験する」ことで、彼ら彼女らの理解につながっていきます。
子ども達はかなづちを持つ手をなかなか離さず、実験に熱中している様子でした。
次の実験は、「石がぶつかりあって小さくなるか」をシュミレーションするため、
缶の中にレンガを入れ、2000回振ってみることにしました。
まずは、実験用にレンガを細かく砕き、それぞれの石に番号をマジックで書き、
週明けに200回振るごとに計測をしてどう変化するか調べます。
そして、いよいよ今回のテーマも佳境へ。
「多摩川の石ってどうやってできたんだろう。」
この疑問を子ども達とともに考えていきたいと思います。
HY
※TCS2011年度探究テーマ一覧は、こちらよりご覧ください。