【探究領域】意思表現
【セントラルアイディア】言葉に凝縮された感性と情緒は誰かの心に届く。
<テーマ学習> 〜概要
私たちは見て、聞いて、触れて、嗅いで、味わい、さまざまなことを感じながら心と頭を動かし続けています。そのように五感によって感じたことや気持ちや考えを他者に伝えるときにどのような方法があるでしょうか?私たちは思考する際に言語を活用しますが、もちろん言葉だけで全てを伝え合うことはできません。表情・仕草、そしてどのような言葉で伝えるのか、その表現方法は多岐に渡ります。そこには発信する側と受信する側双方のコミュニケーションがあり、共感を目指すことで互いを受け入れ、より良い関係を築いていけるようになります。
日本では古くから短歌・俳句・和歌などに見られるように限られた音数で紡ぎ出される言葉の世界に親しんできました。今回は、特に「詩」という形式を使って、さまざまな思いや意味が凝縮された言葉の力でどこまで共感を呼ぶ表現ができるかどうかにチャレンジします。
芭蕉のように旅をしながら、感性を解き放ち、心動かされた対象物をじっくりと味わい、それを言葉にして詩を創り出していきます。共感を呼ぶ詩がどうしたらつくれるのか。その道の達人である詩人の詩を真似ながら、その技を学びながら、旅をしては詩作に取り組み、仲間たちと伝え合うことを重ねていきます。
自分がどう感じたかだけではなく、対象物になりきることで自分とは違ったものの見方をすること、仲間の創り出す詩から感じ方の違いを感じることで、他者理解の機会を多く設けていきます。そして選んだひとつの作品に対して、言葉を選び直したり、組み立てを変えたりと推敲をおこない、言葉を駆使していくことで、育まれた情緒を作品にしていきます。
プレゼンテーションではできあがった詩の朗読(poetry reading)をお届けします。自分が生み出し、磨いてきた詩を「なりきって」表現することで、一層共感を生み出す伝え方を実感できることでしょう。感じたことを「詩」として創り上げる新たな言葉の旅のはじまりです。どうぞ個性溢れる詩のライブをお楽しみ下さい。
YH
(参考) TCSテーマ学習について、以下よりご覧ください。
・2024年度 年間プログラム(PDF)運用版
・テーマ学習一覧表(実施内容)