【探究領域】時空因縁
【セントラルアイディア】フードの源は風土にあり。
<テーマ学習> 〜レポート
私たちが生きていく上で欠かせない食事。我が国日本では食卓にごはん・みそ汁・主菜・副菜といったスタイルがどこの家庭でもお馴染みです。
テーマ学習初日にはキッズたちに「朝ごはんに何を食べた?」と問いかけてみました。
すると、ごはん(白米)を主食とした朝食を食べて来た子とパンを主食とした朝食を食べて来た子の割合がちょうど半分でした。
また、合わせて前日の夕食のメニューについても問いかけてみました。すると、全員が必ず一日に少なくとも一食はごはん(白米)を食べていることが分かりました。
このテーマ学習のセントラルアイディア「フードの源は風土にあり。」を共有した上でキッズたちに東京以外の地域ならではの食べ物について知っていることを話してもらいました。
そうしたところ、ちょうど4年生たちは社会の授業でも地理を学習していますが、まだまだ都道府県の名称と位置が頭に入っていませんでした。
そこで、9人全員の力を合わせていくつの都道府県を挙げることができるのか、また私たちが暮らしている東京の市区町村についても同様に考えていきました。
聞いたことはあっても、都内の地理は意外とまだまだ曖昧です。地図帳を片手に東京都の白地図へ市区町村名を書き込んでいきました。
「ここの出っ張りは清瀬市って言うんだ〜!」
「奥多摩町ってこんなに大きいけど町なんだね!八王子市とどっちの方が大きいかな?」
「町田市の南が神奈川県なんだ!」
「この端っこが東の江戸川区っと。」
「檜原村は村なんだ〜!東京の村!!」
みんなで感じたことや気づいたことを発言しながら白地図を埋めていくことで地理への理解が深まり、名称と位置が頭の中でも整理されていきます。
このワークの影響もあり、この後キッズたちはかなり都道府県と東京の地理について自信がついてきています。ぜひご自宅でもお子さんと地名を言い合うなど楽しい学びの時間を過ごしてみてください。ご自身の発見もきっと楽しめること間違いなしです◎
2週目になり、子どもたちとフィールドワークへ繰り出しました。
行き先は築地&月島の下町エリアです。
東京ならではの「郷土料理を実食しよう!」ということでまずはキッズの第一希望でもあった江戸前寿司を目指して築地へやってきました。
赤シャリと呼ばれる赤酢でしめた赤みがかったシャリと茹でた海老や調理した穴子、また昆布や酢でシめて一手間加えることで保存効果も高まっているいわゆる江戸前の握り寿司。東京湾の目と鼻の先であるこちら築地の老舗の寿司屋さんを狙っていたのですが、平日とはいえやはり外国人観光客も含めてどのお店もすでに満席、さらには行列が外まで並んでいるお店も多くて高級店以外は入ることができません。さらに10名の集団である私たちが同時に入ることはどうしても難しかったため、子どもたちも諦めがつきました。
そこで、第二候補であった月島のもんじゃ焼きを目指し、隅田川を横断していざ月島もんじゃストリートへと足を運びました。
築地から月島へと歩いたことで、より一層地理的な特徴に関する理解が深まります。東京湾、隅田川、築地、月島、浅草。下町として大いに栄えたこのエリアを支える背景には東京湾と隅田川という豊かな環境と立地がありました。
隅田川を渡るとすぐに月島もんじゃストリートです。
たくさんのもんじゃ屋さんが立ち並ぶ中、中でも人気を博している「もへじ総本店」で頂くことになりました☆
まずは人気メニューである「めんたいもちもんじゃ」を焼いて頂きました。お兄さんが焼き始めると思い出したかのように、「おれ明太食べられないよ。」とつぶやきが聞こえたので、(注文前に言えよ!)と心の中で思いましたが、一口食べてみると「あ!うまい!これなら食べれる!」とコロッと変わってくれたので一件落着笑
二品目は「いかすみもんじゃ」。こちらも美味!
過半数のキッズたちが初挑戦のもんじゃ焼き。みんなその美味しさに感動しながら堪能させて頂きました。特におこげがお気に入りの様子。「いくらでも食べられるよ!」と話していた子たちも4枚目を食べ終わる頃には「あ〜満腹!もう動きたくない。」とご満悦の様子でした。じっくり焼きながらみんなでフーフー言って熱々をつついてワイワイガヤガヤ食べるもんじゃ焼き。
みんなで楽しく食べるこの食べ方と、できたてならではの美味しさ、また江戸の遊び心満載の具材のバリエーションの豊富さユニークさは格別です!
東京の郷土料理もんじゃ焼きは一人よりも数人で食べたい東京自慢の逸品です。
ぜひご家族でも行ってみてください◎
YI
(参考) TCSテーマ学習について、以下よりご覧ください。
・2023年度 年間プログラム(PDF)運用版
・テーマ学習一覧表(実施内容)