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「静かなともだち」1年生 テーマ学習 レポート4

【探究領域】万象究理
【セントラルアイディア】見れば見るほど見えてくる。

<テーマ学習 レポート> week4-5

いよいよテーマも折り返し地点!

4週目・5週目は、採集してきた葉っぱを分類していきながら、「見方」や「考え型」をどんどん磨いていきます。

前回、葉っぱの分類=仲間分けをしてもらったのがこちら。どうやって分けたの?と聞いてみると…

1チームめは、「形」に注目して分類。

もう1チームは、「種類」に注目して分類した、と語ってくれました。

とはいいつつも、形に注目していたはずなのに「ペアがない」という分類があったり。種類で分けたはずなのに、「なめらか」という観点が入っていたり。いろんな”見方”がごちゃっと混ざっていますよ。

そこで同じチームで2回目を実施。

「前回とは違う仲間分けをするとしたら、どんな分類ができる?」と問いかけると、「えーーー?」と言いながらも、ああでもない、こうでもないと頭をぐるぐるさせながら話し合いをすすめていきます。

そして出来たのが、こちら!

チーム1は、「色」に着目。みどり、わかめいろ、うすみどりなど、同じ緑でも絶妙に違う色合いを言葉で表現しようとしています。

続いて、チーム2は「色」と「大きさ」に着目。ほそほそるい、ちびちびるいなど、こちらも可愛いらしいネーミング。しかしよく見てみると、「ちょんるい」や「はーとぎざぎざるい」など不思議な名前も。

これって色・大きさのどっち?と聞くと、「あれ!!これって形も入ってない?」と一人のキッズがひらめきます。「ほんとだ!形もはいっちゃってる!」と、改めて自分たちが決めた観点以外の見方も混ざり込んでいることに気がついたのでした。

そこで、ここがさらなる学びを深めるタイミング!

”見方”をさらにブラッシュアップしてゆくべく、これまでの知識を専門的な言葉に置き換えていきながら、もう一度、葉っぱの見分け方を全員でシェアしていきます。

そしていよいよ、今回のプレゼンテーションにむけて自分たちが集めてきた葉っぱのオリジナルマップ制作に突入です!

これまでは多様な”見方”で好きに分類してきましたが、このオリジナルマップでは、2つの軸を使った2軸マップに挑戦。しかしこの軸は、子どもたち自身が決めていくため、どうやって決めるか子どもたちに任せてみます。

「大きさがいい人」「はーい!」
「太さがいい人」「はーい」
「ぼくは色がいいと思う」「えーー」
「ねぇーこれじゃいつまでたっても決まらないよー」

全員で一つの決定を下す場面がまだそう多くない1年生。
最初は軸を決めようと始めた話し合いも、いつの間にか自分にとっての「好き嫌い」「いい悪い」に変わっていってしまいました。

そこでもう一度、”このマップはなんのためにつくるのか?”
最初の目的に立ち戻り、そのうえでどういう軸だといいか?を再度聞いてみます。

そこからは、こどもたちの見方がぐっと変わり、「大きい・小さい」「太い・細い」「葉身が長い・短い」「とんがってる・なめらか」「分裂葉・不分裂葉」など、様々な軸が出てきました。

というわけで、この中から2つ軸を決め、どんどん分類していきます。

とはいえ、「これは●●かな?」「いや、こっちじゃない?」など、ここがかなりの悩みどころ、難関でもありますが(笑)

来週はいよいよ6週目!

マップを完成させて、プレゼンレーションにむけてラストスパートをかけていきます!

 

MK

(参考) TCSテーマ学習について、以下よりご覧ください。
2020年度 年間プログラム(PDF)運用版
テーマ学習一覧表(実施内容)

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