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「表裏一体」1年2年生 テーマ学習 レポート3

【探究領域】共存共生
【セントラルアイディア】禍福は糾える縄の如し。 

<テーマ学習レポート> week 3 -week4

テーマ学習もあっという間に折り返し地点。。。

1・2週目で自然のこわさと恵みという両面について想像を広げ、自然災害がもたらす影響を少しでも実感するために本所防災館を訪れました。

そして3・4週目は私たちが住むこの地球で、なぜ自然災害が起こるのかというメカニズムについて探究していきました。

地震が起きると揺れるということはみんな知っていますが、それがどのような原因で発生するのかは、はっきりと分かっていません。

子どもたちは放課後や休日に図書館を訪れ、たくさんの自然災害や防災に関する本を自ら読んで、友達にも紹介してくれます。

子どもたちが持ってきてくれた資料やまた映像を活用して自然災害のうち、主に地震・津波・台風・火山の噴火についてメカニズムを学んでいきました。

また11/14(木)には東洋英和女学院大学の桜井准教授を「防災の達人」としてお招きし、”防災”をメインとした授業を行っていただきました。

マグニチュード7クラスの首都直下地震は、今後30年間で70%の確率で起こる可能性があるといわれています。私たちは、どのように首都直下地震に備えていけばいいのでしょうか?

前半は、この地球のどのような活動が地震なのか、地球の中身はどうなっているのかという話をして下さいました。

子どもたちはずっとこのテーマ学習で考え続けてきた話題なので発言したくて仕方がありません。

地殻をつくっているプレート同士がこすれ合って地表も揺れることが地震なのだということ、日本には4枚ものプレートが重なり合っているので世界的にも地震が多い国だということ、マグニチュードと震度の違いなど。

子どもたちはいつも以上の元気全開で桜井先生に知っていることをどんどん話していきました(笑)。

話題が地震の話から地球の話、そして地球にとって人間は必要なのだろうか?という展開になっていき、ふと「地球温暖化」というキーワードも浮上しました。しかしそこはさすがTCSキッズ!

テーマ学習で議論したことがない話題であっても知っていることについて臆せずに積極的に話すことを楽しんでいます(笑)。

授業の後半は、実際に地震が起きたらどう行動するか?ということを考えていきました。

「もしも、一人で家にいる時に震度6を超える大地震が起きたらどうしますか?」という桜井先生からの問いに子どもたちも騒然としました。

「震度6を超す地震だと、部屋の中に割れたガラスもそこら中に散らばっています。冷蔵庫の中身も落ちて床は液体で濡れています。その上、停電になっていて電気もつきません。あなたならどうしますか?」

子どもたちは揺れの強さや影響も多少イメージすることができるため、だからこそ困った様子です。

 「はい!私だったら物につぶされてペチャンコになりそう。。。」

「しんじゃうかも。」

「棚に挟まれて動けなくなる。。。」

という子どもたちからの意見に桜井先生も「うーーーん。ネガティブな考えが多いわねえ。。。では揺れがおさまったらどうするの?」

「外に出る!」

「外は停電で暗いし、割れた窓ガラスが散らばっているかもしれないよ。」と桜井先生。

 

 

そのようなやり取りの後で、台風と違って地震は予測することがまだできない災害であること、だからこそ日頃の備えと家族の人との相談が大切だと言うことを教えていただきました。

家やスクールで危なそうな場所や物はないか?あったらどう備えたら良いか?

もしも一人で家にいる時に地震が起きたらどう行動すればいいか家族とよく相談しておくことも重要な防災です。

 

子どもたちも私も大切な課題を出してもらい、「防災の達人」クラスが終了しました。

いくら自然災害について詳しくなったところで、実際に自分の命を守ることにつながらなくては絵に描いた餅になってしまいます。

来週はTCSや家庭での防災について考えていきます。

貴重な学びの機会をつくって下さって、桜井先生本当にどうもありがとうございました。

 

YI

(参考) TCSテーマ学習について、以下よりご覧ください。
2019年度 年間プログラム(PDF)テーマ学習一覧表(実施内容)

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