【探究領域】意思表現
【セントラルアイディア】魂は細部に映る。
<テーマ概要>
「映像は、魔法に近いものなんだ」と語ったのは、マジシャンでもあり映画表現の可能性を切り開いた監督、ジョルジュ・メリエス。元々、物が動く様子を記録した「動く写真」から始まった映画の歴史ですが、カメラをストップさせて物や人を移動させることで消えたように見えることを発見し、「映画には、映画だけの特性を活かしたトリックが可能なんだ」とひらめきました。それこそが、今をいきる私たちにとって当たり前な「編集」という表現方法の始まりであります。
しかしここで声を大にして言いたいのは、「間違えたら消せばいい」「いらないから捨てればいい」という安直な考え方は、編集でもなんでもないということ。実は私たちが当たり前のように目にしている映画は、緻密に計算された”いくつもの技術力の結晶”に他なりません。俳優の動きやセリフ、カメラワーク、音楽、衣装などに加え、キャラクター設定や世界観の作られ方、ストーリー展開に至るまで、その一つひとつに細部まで魂を込めるからこそ、作品に命が吹き込まれていく。それが、映像編集という表現方法の持つ力であります。
そこで、これまでに多様な表現方法を身につけてきた5・6年生たちが、その集大成としてオリジナルの映画を制作いたします。今回は、「誰も知らない”秘密”のTCS」というお題でストーリー制作に挑み、ストップモーションでの細やかな撮影と、出来上がった映像に効果的な編集を組み合わせることで、人々の心を動かすことを目標にとことん細部にまでこだわり抜きます。
見る人の心に「じわじわ」と残る作品を創作することができるのか、TCS映画クルーたちの挑戦が始まります!
MK
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(参考) TCSテーマ学習について、以下よりご覧ください。
2019年度 年間プログラム(PDF) ・ テーマ学習一覧表(実施内容)