【探究領域】社会寄与
【セントラルアイディア】私たちは私たちを私たちのために治めている。
<テーマ概要>
私たち人間は、人の間と書くように「人と人との関係をつくって生きている生き物」です。ホモ・サピエンスは協力することで生き残り、社会をつくりあげ、その社会を様々な方法で治めてきました。そして、社会を治める方法は時代と共に変化しています。貴族政治の中世、武家政治の近世、立憲君主政治の近代、さらには敗戦から学び、市民が自らのために、自らを治める「民主主義」を現代の日本では採用し、社会を統治しています。しかし、民主主義は、イギリスの首相、ウィンストン・チャーチルが「最善ではあるが最悪の方法」と謳うほど、諸刃の剣であるともいえます。近代に勃興し、恐怖政治を行った独裁国家の起源もまた、民主主義だったのです。
それゆえに、私たちは政治の問題に無関心ではいられません。政治の問題はテレビのなか、永田町の国会議事堂のなかだけで行われている、私たちとは遠い世界の話ではありません。私たちが私たちのために、私たちこそが政治の当事者なのですから。
今回のテーマ学習では、「私たちは私たちを私たちのために治めている。」というセントラルアイディアで探究していきます。政治の問題は誰にだって語れること、そう思っていませんか?それとも、政治については公の場では話しにくい、そう思っていますか?日本では政治の問題についてあまり語りたがらない風潮があると耳にしたことがあるかもしれません。でも、この6週間では自分がどんな観点で、どんな根拠を持って意思決定をするのか、「治める」ということを真っ向から考えつくし、そして何度もそれぞれの観点で語り合います。あなたも、社会をより良くしていくために、ためらっている場合ではありませんよ!
TY
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(参考) TCSテーマ学習について、以下よりご覧ください。
2019年度 年間プログラム(PDF) ・ テーマ学習一覧表(実施内容)