【学年】 2年生
【探究領域】自主自律
【セントラルアイディア】我感じるゆえに我あり。
<テーマ学習レポート>
テーマ(G2)「五感のグルメ」week2: 視覚集中編
さて、あっという間に2週目に突入です。
ここからは「五感」を一つひとつ紐解きながら、それぞれの機能や役割を知り、そしてその感覚を体感していく。まさにグルメハンターにとって、大事な基盤を築く期間であります。
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今回フォーカスするのは、「視覚」。人の情報入力は視覚が8割と言われるほど、無意識に大きく頼っている感覚ですよね。ということで、まずは「写真を見て、なにかを当てる」ミッションから始めることにしました。
「この紫色の物体はなに?」
「紫キャベツかな」
「これはなんだろう、カップケーキかな」「貝にもみえる」「椎茸じゃない?」
では、これは?
「なにこのブツブツ!」「小豆」「蜂の巣?」「カニの甲羅」「おまんじゅう」
では、これ。
「これはピーマンだ!いやでもこの形だとオクラにも見えるな」
「あ!!みてみて、中に笑っている顔がみえてきたよ」 (ほんとだー 笑)
同じものであっても、見る角度や目線が違えば、全く違うものに見えてくる!という視覚の面白さを味わったのでした。
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ではここでちょっとブレイクタイム。
先ほどとはちょっと違い、「写真をみて、どう感じるか」を聞いてみることにしました。
「甘い」「おいしそう」「みずみずしい」
「すっぱい」「真っ赤」「トマトにも見える」とのこと。
さて気づきましたか? ぶどうを見て「甘い」、梅干しを見て「すっぱそう」と言うキッズですが、私たちはぶどうも梅干しも食べていません。ただ写真を見ただけなのに、「甘い」「酸っぱい」と感じてしまったの?と聞くと、
「本当だ!視覚って不思議だ!味覚とつながってるのかな?」とこの実験の不思議さを感じ、視覚の新たな側面を実感しているようでした。
ちなみにこの写真をみて、「お砂糖がかかったマンゴーのお餅」とか「砂糖がかかったお菓子」と答えたキッズたち。
しかーーーーし!正解は、「腐りかけのみかん」。お砂糖ではなくカビです。
と知ると、「げぇーーーーーーー!!!!」となかなかいい反応。
ほんと、視覚って不思議ですよね!
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では本日最後のミッション!
(1)「お皿の中身をみて、何が入っているか当てる」
(2)「そのあと、実際に食べてみて何か当てる」という2つの流れで行います。
料理には欠かせない5つの色である「黄色」「白色」「赤色」「黒色」「緑色」ですが、皆さんは写真だけ見て何と予想しますか?
予想した後、子ども達は実食タイム。さて、どんな味がするのでしょうか!
「絵の具を水で溶いたもの」「溶けないアイスクリーム」なんて意見も飛び出してきました。しかも「液体」や「固体」など、状態の違いにまで目を向けていたキッズもいます。正解は、ぜひお子さんに聞いてみてくださいね!
同じものを見ていても、「見方が違えば、見え方の違いが生まれる」ということを、身をもって体感したキッズたち。開くんから、「同じ働きのはずなのに、どうして違いがうまれるんだろう?」と、今後につながるいい疑問が生まれてきた今回のミッションでした!
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<テーマ学習レポート>
テーマ(G2)「五感のグルメ」week2: 聴覚集中編
さて、続いてフォーカスするのは、「聴覚」。
音がしないものなんてないんじゃないか、というぐらい、私たちの周りは音が溢れかえっています。
そこで今回のグルメハンターのミッションひとつめ。
「映像をみて、聞こえた音を全部書いてみよう!」
とある鉄板焼き屋さんで繰り広げられる店内のワンシーンを見ながら、一体どんな音が聞こえてくるだろうか。ハンターたちは、みな真剣に画面を見て、音を聞き逃すまいとしております。
この日は、ちょうどランチタイム前のテーマだったこともあり、どアップの美味しそうな食材の映像をみながら、「あぁお腹がすいた〜〜〜!」というキッズたち。その気持ち、痛いほどわかる!(笑)
ヘラをスリスリしている音、肉を焼いている音、魚を焼いている音、水が流れている音、人の話し声、笑い声、お皿がぶつかる音、店のBGMなど、いろんな音に気づいたキッズたち。よく映像をみていたことがうかがえます。しかし、実はお皿がぶつかる音は、映像には出てきていません。ましてや、お店のBGMなんかは映るはずもありません。映像に映らない音まで意識が向けられていたことに驚きました。
しかしよくよく考えてみれば、映像をみて音を聞くという行為は、視覚と聴覚の両方を使っていた!ということになります。
そこで次は、聴覚だけに集中して「音だけを聞いて、何をしているところか当てる」というミッションに取り掛かりました!
今回は5つの音を聞いたのですが、その結果がこちら↓↓↓
目玉焼きをつくる、メンチカツをあげる、鍋が沸騰している、ミキサー、そばを食べるなど、「五感のグルメ」らしく「料理」や「食べ物」に関連した音で捉えるキッズたち。ただ、中には「ハイブリッドカーが走る音」「花火」「ブタが鳴く音」など、全く違ったものを予想したキッズたちもいて、個性が爆発していました。
しかし、「目を使わないと、音を予想することすら難しい」という発見は、みんな同じ意見です。すると、「目が見えない人ってこういう世界なのかぁ、すごいなぁ」という意見が出てきました。だからこそ逆に集中することで、よりはっきり聞こえるんだね、とこの日渡した資料を見ながら、みんなで納得したのでした。
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<テーマ学習レポート>
テーマ(G2)「五感のグルメ」week2: 嗅覚集中編
2週目の最後、次なるミッションに入る前に、今回私たちが目指すべきセントラルアイディア「我感じるゆえに我あり」について考えてみることにしました。
「我」のイメージを聞くと、「われわれっていうから、僕たち私たち」という意見もあれば、「自分、わたし」という意見も。数で表すと?と聞くと、「指定できない」「10人以下」「5人くらいまで」「3人くらい」「いや、一人」など分かれます。
しかし、「”我”は一人であり、自分なんだ」と伝えると、なんと「1年生でやったテーマ「I am Special, YOU are Special.」につながるね!と口にします。
「だから、同じものでも一人ひとり感じることが違うのか!」と気づくキッズたち。これまで、「どうして同じ働きなのにそれぞれ感じることが違うのか?」と感じていたあの疑問が、すっと腑に落ちた瞬間だったように思います。
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さて、ではここからフォーカスするのは「嗅覚」。
料理や食べ物に関係ある11種類の匂いの中から、自分の好きな匂いと苦手な匂いを探すミッションに、取り掛かってもらいます。
「わーーこわい」「ドキドキする」と言いながら列をつくるKIDS.
「ここまで匂ってくる」
「いい匂い!」という時もあれば、
「げぇ!くさっ!」と鼻をつまむ場面も。
どこでどんな反応をするか、一人ひとりの反応が全く違って、嗅覚ミッションもかなり面白いです。
今回のコップの中に入っていたのは、、、、
上の模造紙に、ピンクの文字で書いてあるとおり。スパイスやお茶、調味料など、用途や色もバリエーション豊かな匂いが大集合。全く違う匂いなのに、同じような感覚として捉えていたり。誰かの好きな匂いが、誰かの苦手な匂いだったり。それぞれの感覚にとても大きな違いが出たミッションだったように思います
しかし、最後の最後、鼻をつまんで「好きな匂い」と「嫌いな匂い」を舐めてみると・・・、「あれ、どっちも味がしない!」ということに驚くキッズたち。
匂いだと思っていたのに実は味だった?嗅覚と味覚は関係があるのかとまた新たな発見が増えたグルメハンターたちなのでした。
MK
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(参考) TCSテーマ学習については、以下よりご覧ください。
2018年度プログラム_基本形 ・ テーマ学習一覧表_実施版