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「日本のなかの世界」G5G6 テーマ学習 レポート1

【学年】5年生 6年生
【探究領域】時空因縁
【セントラルアイディア】私たちは多様性の中に生きている。

<テーマ学習レポート>
「日本のなかの世界」(1)

「私たちは多様性の中に生きている。」これが今回の学びで得ていきたい概念、セントラルアイディアです。

「多様性」といっても、いろんな人、個性と置き換えてしまうなら一見当たり前のように感じる言葉ではあります。多様性の中に生きるって、、、、どういうこと?でも、多様性ではない世界に生きるってことを考え始めたら意見が活発になっていきました。

「みんな同じってこと?」「少様性って言葉ってあるの?」「戦争も起こらないんじゃない?」「でも、つまらない。」「それに進化しないよ。」などなど、少様性というより同様性?なのでしょうか、人間が作り物のように全く同じになってしまう世界を想像すると、平等にはなれども面白味はありません。

多様性から思いつくことを個別にマップにしました。一人一人違います。

多様性があるからこそ、自分らしさ、高学年らしさ、TCSキッズらしさ、日本人らしさが出てくるもの。自分が当たり前を思っていることが当たり前ではない人がいる。それは、当たり前のことだけに何かは見えてこない。自分との共通点が少ない人との交流の中で感じられるものでもあります。

その中で、先日のODD(街)は学年混合チームであり、自分たちには普通のことが入学したての1年生には難しいことを目の当たりにしたわけであります。数年前まで自分たちもその立場であったのに、低学年とは思考も行動も異なる部分があることに気づきます。

低学年ではどんなことに困るのか、ハンディになるのか、それを知った上で楽しさの中に巻き込むにはどうすればいいのか、5・6年生にとって、これは年間を通して課題となることでもあります。

TCSの外に目を向ければ、さらに多様性は広がっていきます。様々な人に対応すべく、まちには、どんな工夫がなされているのでしょうか。実際に行き交う人の観察や工夫を発見しに、ODDで歩き回ったまちに、違う視点で出かけてみました。

駅や標識などは日本語、英語のほかにも外国語で訳されるものを多くみかけます。平日の14時〜15時くらいは子どもは少なく、自分たちが珍しそうに見られることも。外国人が思ったより少なくお年寄りが多いと感じる一方、駅周辺にいると写真やビデオ撮影をしている外国人の方をちらほら見かけます。何を撮っているのか、なぜ撮っているのか聞きたいところ。初回だっただけに、誰も一歩を踏み出せません。日本語なら、、と、サンモール商店街にカメラを向けている男性に声をかけてみることに。趣味で街探検をしているとのこと。サンモールに連なる鯉のぼりを撮影していました。一方で、善福寺公園の鯉のぼりはすごいよと教えてもらい、中野はあまりいいところはないなぁというご意見もいただきました。

さて、こちらのお店、メニューがローマ字表記。日本語は小さく添えられている程度です。売っているものの一例をあげるとzeppin-kaisendonとあります。

どんな人が買いに来るのか、外国人もローマ字ならわかりやすいのか、なぜこのような表記にしているのか、疑問は高まりますが、質問までには至りません。チャレンジする機会はまだまだあります。何をどう聞けばいいのかを事前に決め打ちし、実行してみて改善、その繰り返しをしていくことで、一次情報の獲得を目指していきます。

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(参考) TCSテーマ学習については、以下よりご覧ください。
2018年度プログラム_基本形テーマ学習一覧表_実施版

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